2024年12月31日火曜日
霧笛が俺を呼んでいる1960
2024年12月30日月曜日
PERFECT DAYS 2023
Cloudクラウド(2024)
2024年12月13日金曜日
怪物2023
2024年11月14日木曜日
ゴジラ1954
2024年11月9日土曜日
サイコ2前作から二十年以上の続編1983年製作
2024年11月6日水曜日
シャイニング1980年製作の映画
2024年11月3日日曜日
フランケンシュタインの花嫁1935年ユニバーサル製作アメリカ映画
2024年11月1日金曜日
フランケンシュタイン1931米ユニバーサル映画
2024年10月31日木曜日
サイコ1960米
前半はあきらかにフィルムノワールだがなかなか後半もスタイリッ
2024年10月29日火曜日
セクシー地帯ライン
1961年製作の映画。ライン地帯シリーズ1950年代末和製フィルムノワールシリーズその第4弾。敵のアジトが戦前の古ビルで地下の物置からの脱出というのがいい。おもくかたいあかずの扉を解錠できたとおもったら逃走経路定番の下水道ならぬ護岸架橋工事現場で足場の組み方が迷路状態。巨大木製ジャングルジムでのチェイスシーンは当時のフィルムならではのスリリングさか。見事な昭和復興期都市空間迷宮感覚。時も深夜。終電後はひとっこひとりいなくなってゴーストタウンになる当時の東京。見事な時間迷宮の魔都だった。だから闇のなかつまりオトナノジカンいろんな悪や魑魅魍魎が跋扈できたのだ。正義側で警察以外ねないでおきているのはバタヤ横丁の戦災孤児くらい。そんな子供が解決の鍵として大活躍の大団円。
2024年10月27日日曜日
郵便配達は二度ベルを鳴らす1946年の映画
沖への漂流覚悟の自殺行為そのシーンでの水平線。何時なのか何処なのかsfチック。人工ホリゾントの空と人工プールの海面それら組み合わせが醸す奇妙な異界感。沖の潮に流され遠くの海岸に泳ぎ着いてしまった為に服や車を置いた所までボロボロになって歩いて戻ったんだろう。駆け落ちに次ぐ二度目も大冒険旅行だ。そのズタボロな結末。クライマックスのニック殺害パート。死後も永遠に山中に木霊し続けるニック最期の声。ラスト。ボルトが剥き出しのこれまたsfチックな留置場での禅的な独白。
2024年10月24日木曜日
バルカン超特急1938年イギリス
戦前ロンドン期ヒッチコックのバルカン超特急だが。ゲスなクラリネットふき。実は名探偵だったり。ただの狂言まわしかコメディリリーフかとおもったクリケットずきの凸凹コンビ。ウエスタンアクションに登場しそうなまさかの義賊ヒーロー兄弟だったり。この国境のくらく霧ふかい山中での人知れずの銃撃戦そのひんやりとした雰囲気がすきだ。さらに暗黒度をたかめるくろいハイヒールをはいた黒衣の修道女姿の女スパイ。最後は命がけの善意にめざめ見事なファムファタールぶり。ミニチュア特撮もありやっぱり本作はヒッチコック作品というより素敵b級フィルムノワールアクションとしたい。
2024年10月22日火曜日
悪魔のいけにえ1974アメリカ映画
誰もいない森の大樹の倒れた音はどんな音か。それと同じで。その芸術に触れた者は皆その芸術家によって殺される。そんな禅問答のような形而上芸術。それは存在したと言えるのだろうか。レザーフェイスはそんな芸術をつくる芸術家だ。その芸術品の数々がこの映画には映り込んでいる。それこそが本作の最大の価値である。本来誰も絶対見れない物が映っているのだ。ホラーではない。というよりゴダールのアルファヴィルの手法で撮られたエイリアンに劣らない暗黒アクション宇宙sfである。すべてが火星での出来事。川は干上がっているし月は地球の月ではない。終始唸りを上げるあのガソリン発電機はタダモノではない。電気ばかりか大気をも発生させているはず。アメリカのテキサスの田舎宇宙はどこまでもひろがっているのだ。
2024年10月21日月曜日
地獄のサブウェイ1972イギリス
夜の駅前ぐらいしかオープン空間があらわれない。あとは地下鉄ホーム。パブ。要人宅と徹底的に閉鎖空間で進む。モンスターアジト。モンスターがレザーフェイスほどの天才美術家ではないのでそんなに芸術的ゴシック迷宮ダンジョンしてないが。そのぶんカメラ目線での観せ方がとても粘着質でゴシックなので独特の荘厳さが醸し出されている。刑事部屋。窓から時折垣間みれる霧のロンドンが本作の物悲しい淋しげなムードを一層かりたてる。どこか続猿の惑星に似た設定。
2024年10月19日土曜日
ヴァイラス1999アメリカ
宇宙ステーションに積まれたaiが暴走。通信中だった海上観測船のコンピューターにウイルスとしてプログラムが侵入。乗組員を防火装置誤作動で窒息死させそれら死体にチップを埋め込みゾンビ化するとワイファイ電波で操った。これ一種のサイボーグ。改造人間は不気味であってこそナンボ。ここにこそ仮面ライダーのダークな魅力もあると再認。さて本作正味ゾンビ映画でそのサブジャンルの電子ゾンビ映画だった。ウルトラセブン侵略する死者たちと並べると本作かがやく。いやいやもしかしたら本来ゾンビとは元々すべからくaiだったのではとさえ思わされる。あのロメロゾンビで恒星や衛星の爆発が発端とあったがあれは異星人の作った人工衛星や宇宙ステーションの爆発だったのでは。
2024年10月17日木曜日
世にも怪奇な物語1967年製作の映画
ゴダールもトリフォーもsfをてがけている。パゾリーニやアントニオーニはどうだろうか。パゾリーニはほぼすべてホラーかって感じだしアントニオーニ砂丘はトンデモsfだ笑。フェリーニにはフジ隊員ばりの巨大女登場のsfがある。おなじようにオムニバスのなかのひとつとしてだが。おなじようにこれもオムニバスのなかのひとつでsfといってしまってもよいだろう。悪魔の首飾りポーが原作だが現代モノいや近未来ディストピアsfにしてしまっている。空港のテレインフォメーション装置におどろかされる。そのデザインたるや円谷作品かよとおもったほどだ。まるで恐怖劇場アンバランスとかで円谷一がてがけたかのようなしあがり。わが幻の円谷一版悪魔の首飾り。だって円谷一といえばスポーツカー。ウルトラqクモ男爵と怪奇大作戦吸血地獄のしあがりから想像すると類似感大。テレンススタンプがわりはもちろん岸田森で。
2024年10月13日日曜日
新猿の惑星
猿惑後期三部作の記念すべき第一作。忘れられがちだが後期があってこそ猿惑は伝説となったのだ。いかにもなアメリカンニューシネマずたぼろテイスト真夜中のカーボーイのようなヤルセナサの本作。続く征服はゾンビ79を完全にサキドリ。続く最後は80年代のウォーリアーズ浜省な郊外地方都市ストリートギャング感覚をサキドリ。後期猿惑シリーズ。sfとされがちだが実は猿と人との小気味良いアクションシリーズ。第一作をオールドウェーブロックだとすると第二作はパンクロック。第三作以後はニューウェーブロックに重なるのだ。ロメロゾンビシリーズはそれで大成功したのだ。ゾンビ映画なるジャンルを確立した。sfとしての考証などどうでもよいのだ。21世紀。猿惑ニュージェネレーション物もそれをおもいだしてほしい。そうすればゾンビ物に負けない未来がある。ジャンル映画としての猿映画の確立をめざさなくては本作に申し訳が立たない。
2024年10月12日土曜日
続猿の惑星1970アメリカ映画
猿惑シリーズ。頭こんがらがる円環構造。悪夢のような今の時間軸は後に書き換えられ別の少し救いのある時間軸へ。第一作のいかにも時代遅れな冷戦下旧ハリウッド活劇テイストも。本第二作の英国怪奇映画テイストもなくなり。モダンなニューシネマ風後期三部の新シリーズが次回から始まるのだ。前期二部作の特にこの続のトンデモさはぶっ飛んでいる。とかくパート2物は超名作かトンデモ作にわかれがち。あのゴッドファーザー2も名作とされがちだが一歩まちがうとトンデモ作だ。本作。前作のような娯楽sf大作性は皆無で。70年代ハマープロダクションなエログロ怪奇映画テイストに成り下がっている。でもそこが愛らしい。
2024年10月10日木曜日
遊星王子NTV1958年11月11日1959年9月4日
宇宙人ヒーローというより善のインベーダーというかんじで。異星人としてのミステリアスさが前面にでていて。特に初期回。仮面ライダーxのように。アクションというよりスパイ的活躍。というか暗躍がメイン。笑。でダークさシュールさが今の時代肌感覚に一周半まわってさきどって。合ってしまってる。
2024年10月9日水曜日
犬神家の一族
石坂浩二を主演として観ては面白くない。あくまでも狂言回し。本作は探偵ミステリーではないのだ。あおい輝彦一人二役主演のダークファンタジー。等身大サンダ対ガイラ。元はフランケンシュタインのような正義だった者が細胞分裂。一方は顔が傷ついた事で心まで病んでしまいの復讐鬼ダークヒーロー。一方はそれを押し留めようとする無力な母思いシンジな純愛弱々ヒーロー。その葛藤の物語と捉えた方が断然面白い。前半。刷り替わりモンスターとして人工の顔を着けて屋敷に黒塗りハイヤーで潜り込むあたりのあおい輝彦の重厚なダークヒーローっぷりは本当に素晴らしい。ノートルダムの傴男オペラ座の怪人ばりのゴシック感もある。短いシーンだが造顔師はまるで怪物を作ってしまった東宝特撮モノの不気味なマッドサイエンティスト。のようでマサに研究所でのモンスター誕生をおもわせるシーン。後半。廃屋はレジスタンス潜伏基地か。ってな感じで正義のスケキヨが母や恋人の窮地に馳せ参じるのもカッコイイ感じ。だが。前半には敵わない。でもそれで良いのだ。ベトナム帰りならぬビルマ帰りの。タクシードライバーのような戦争での傷負いダークヒーローストーリーなのだから。この素晴らしい原作をもっとも双生児ダークヒーローストーリーらしくしたのはやはり本角川映画版だろうか。ドラマ化や他の映画化も片っ端から見直したくなった。とにかくスケキヨいやアオヌマシズマの狂気のアンチヒーローぶりはダークヒーローファンタジーにふさわしい。元々はスケキヨと同じチョイダメなイイ奴だったんだろうが。その顔。その仮面。その声。そのフテブテシサ。その死体のブザマサまで全て超ワルでカッコイイ。
2024年10月8日火曜日
にっぽん昆虫記1963日活
2024年10月7日月曜日
2024年10月6日日曜日
地獄1960中川信夫
本作はノストラダムスの大予言や世界大戦争と同じく。人間の滅亡を描いた宗教映画である。ジョンヒューストンの天地創造のような3本のオムニバス。前半30分は昼メロか韓国ドラマかはたまたカフカかヒッチコック作品のような巻き込まれ型不幸ジェットコースター不条理ドラマ。主人公はまるでヱヴァンゲリヲンのシンジのように悩みに悩む。中盤30分。主人公は堕落。残り少ない人類が集う汚染スラム地区にまで落ちていく。そこでは仁義なき戦いさながらの愚かな最終頂上戦争が繰り広げられるが結局。共倒れと環境汚染での人類絶滅が描かれる。文字通りのスラムで。悪徳刑事。悪徳新聞記者。悪徳医師。悪徳介護業者。悪徳食品納入業者というように環境どころか組織も精神もすべてが腐敗しており犯罪者も流れ着く場末。果ては河上に謎の見えない巨大公害工場まで。終盤の残り40分は滅亡後のメタ異次元世界で。これまたエヴァンゲリオンの学園ドラマパートのような教室室内劇なメタフィクションテイスト。旧世界の回収と新世界への模索。選ばれし者その新人類への進化転生を形而上哲学的台詞を交えスペクタクルに描いている。だがメタだからチープだ。だから怪奇映画を観るように観てはならない。終盤に向かう程。盛り下がるばかりである。特に終盤は特撮初心者には理解困難。特撮マニアでこそ味わえる上級者向きの自主製作特撮風。なのである。あくまでも無印東宝の怪獣映画やパニック映画の正統派を経て。だ。その美術センスや編集テクニックをこそ。そしてその特撮的エンディングをこそあくまでも哲学的寓話として楽しむことができる。本作はスーパージャイアンツなどの新東宝特撮sfその究極の到達点に他ならない。そう。究極のダークヒーロー閻魔大魔王その人をデビルマンやウルトラマンの登場のようにワクワクして待つべき映画なのだ。
2024年10月5日土曜日
ナイトオブザリビングデッド1968アメリカ
まさに仁義なき戦いのようなsf集団抗争劇。立て籠った家はまるで都市のように広い。恐怖と謎に満ちた二階。女の独り暮らし。か。そして地下室の地下グループのその唐突な登場など続猿の惑星などは勉強すべき点が。拠点は一階か地下室かのポリティカルディスカッションも素晴らしい。クライマックスは一時敵対解消で二階と一階のチームプレーで一瞬だが砦か要塞のおもむきに。ラストでの地下室の使い方その神話的スケール感。まさにまさに教科書というか密室ゾンビ劇の原点にして聖典。
2024年10月1日火曜日
黒蜥蜴1968東映
東映特撮のサイケでゴシックなダークルーツ。仮面ライダーや江戸川乱歩シリーズ明智小五郎への布石。ショッカー女幹部黒蜥蜴。怪人剥製男。いや。もしかしたら影のラスボス的ショッカー大首領か。三島由紀夫。秘密基地感も最高。なにより数ある。純愛映画。の感動名作の一つ。
2024年7月17日水曜日
私はゾンビと歩いた!(1943)
絵画に美人画なるジャンルあるように美人とはいいもので。芸術とくに映画においては。ひろく応用がきく。たとえば小美人。モスラにおけるインファント島の。恋人の。南くんの。人造美人は星新一だし。そして死美人。ポーの小説でおなじみだ。いかにもボードレールなどの世紀末詩人がこのみそうな題材。ベッドによこたわる美人をゆびさし医者がこういうだけでもう映画になってしまう。彼女は死体です。でも不思議なことに。いきているのです。さらに。彼女は生体です。でも生命反応はなくしんでいるのです。ターナーにヒッチコックの偏執とにかく美人をさらに美人にみせるノワールなカメラもはや変態的。文学では谷崎潤一郎の筆か。
2024年4月24日水曜日
ぐるぐるメダマン#28地獄の鬼が迎えに来るゾー
最終回エンディングテーマにかさなる嵐の雨に身をさらす姿それは。まるで雨の路上を裸足でたちあがりあるきだす社会派女性自立映画の主人公。本作は帰ってきたウルトラマン最終回同様。公害や交通戦争に負けるなと。当時の子供達への応援歌となっている。上原正三のペシミスティックなディストピア感とは違って。ウルトラマンエースへの布石。
2024年4月3日水曜日
生きる1952黒澤明監督作品
最高度の濃度密度強度をもつポリティカルフィクション映画。前半はカフカのような変身不条理ロードムービーで無声映画メイクとノワールな表現主義技法が圧倒的。後半は真のポリティカルフィクションみるなら本作の志村喬と日本沈没の丹波哲郎はたまた仮面ライダー第二クールでショッカー支配に喘ぐ日本を救いにアメリカからやって来た千葉治郎扮するfbi捜査官滝和也かれらがいまのディストピアな現実にいてくれたらとつよくつよくおもわずにはいられない。帰ってきたウルトラマン仮面ライダーにつらなる真の義賊変身ヒーロー像がここに。