2016年2月3日水曜日

マタンゴ

ゴケミドロの杉坂は最後女と逃げるからダークヒーローではないが、よく見て、よくよく考えると、マタンゴの村井はダークヒーローなんじゃないかなと思う。一人あの地獄から生還し、あの顔半分キノコ化した姿も恐いけど格好いいとしよう。こう考えてはどうか。食べなくても誰もがすぐ全身マタンゴ化するのが普通で、村井だけは抗体があって、あそこで留まっていられると。そうするとバイオハザードではないか。村井は、これからはじまるであろう対マタンゴ戦のまさにヒーロー村井にふさわしい。 というかもうすでに対マタンゴ戦は密かに実は東京では終了しておりとっくに特区ではマタンゴに占領というか絶望的なまでになっていて、あの島のほうがマタンゴ汚染の度合いが低かったとも考えられる。とすればまさにキノコをいっそ食べていたほうが良かったことになる。 しかしそれを村井はしなかったせいで東京医学センターの手によって対マタンゴ戦の兵器として使われるのだろうか。 まさにダークヒーロー。

2016年2月2日火曜日

吸血地獄

梶隊員役の役者さんの演技がすばらしく、今回の主人公のヤクチュウのボンボンらしさがよくでている。行く先々がミーハーな観光スポットだし、犯行の後始末の杜撰さも良家の子女カップルならでは。ファイブイージーピーセスを思わせる吸血鬼版ロードムービーの傑作足り得ている。ホテルでのSRIの二人の演技もすばらしく、青春群像映画にありがちなドタバタ騒ぎ騒ぎしていて実に微笑ましい。そう言えば、このコンビのドタバタ振りはさらなるホラー「殺人者に怒りの雷光を」で見事な結実を見せる。