2020年7月27日月曜日

リモートで殺される

これは寄宿女子学院を舞台にした閉鎖空間少女漫画風ホラーである。あのサスペリアさえ思わせるような。最も怖い点。なぜ次々とリモート画面越しに殺されているのに誰も部屋からにげようとしないのか。だ。普通そうする。それは逃げられないように学園当局側にそうされてしまっているからだ。そう。彼らはドラッグ遊びの罰として学園当局に各々その後その心の独居房に幽閉されてしまった。共犯者イシキは深刻でこのジゴクなシナリオ設計。スバラシイ。だからリモート。そんな闇をかかえた者同士おこなうまるで歪なコックリさん的降霊術儀式めいてブキミに成立しまくっている。そりゃ皆こころの密室状態で逃げられない訳だ。そう自分は解釈した。そしてこのココロの寄宿女子学院こそ実は。我々みずから今ハマって抜けられなくなってしまっているモバイルコロナディストピア世界その比喩ソノモノ。本作マサに着信アリのリアルタイムバージョン。で。楽しめた。キャスティングも不穏でナイス。やはりリング回路着信アリこれらデジタルテクノロジー系ホラーの系譜は面白い。自分ワンセグで観ていたのだが途中で電波不良を起こし画面が例のカクカク状態に。丁度ネカフェ殺人シーン。また。それが。雰囲気で。雰囲気で。もしかして?みんな?そう?

追記。屋上でサボりがちの孤独な超能力少女を同級生達がイジメでアジトの体育倉庫に監禁し透視実験を強要したら学校全体が負の力に呪われている事が判明。彼女の超能力をしても同級生を守りきれず同級生達は次々に殺される。