2022年12月21日水曜日

2022最終回

 今シリーズ科捜研の女2022とあるように実体はリメイクだったのでは。何十年かたってが普通だが元の作品から連続してつくられたリメイクとかんがえたい。すると二台目マリコが現実的にあり得る。代を台としたのは実は都市伝説でマリコは科学捜査アンドロイドかも疑惑。それをつくったのが古久沢。古久沢自身によってシャットダウンされたマリコを土門がお姫様抱っこで救出。土門はマリコがアンドロイドだと知っている。

2022年12月14日水曜日

第8話

今期2022の科捜研オフィスはパーティションでくぎっただけの別棟建屋っぽくてひろくかんじる。それを舞台演劇っぽくいかしてワンカットながまわしがさえている。いかにも低予算映画っぽいところそれがなにより個人的に気にいっている。おかげでマリコの心象風景な推理シーンにも発展し。前衛的な印象になっている。怪奇大作戦でそれがいきた回といえば。かまいたち。

2022年12月7日水曜日

第7話

 容疑者いや目撃者は馬。馬に訊けば解るのだが。馬は喋れない。よって馬の記憶を辿る事になる。この人外の者の心理が主観となる面白さ。

2022年12月3日土曜日

らごんさま

 ないものねだりかもしれないが舞台は開発都市にしないで中央に巨大な水たまりののこる夢の島のような埋め立て地にしてほしかった。ひとりたちのかないで掘っ立て小屋にいすわっている老婆。怪獣使いと少年のようにしてほしかった。工事入植組は昭和でおなじみのプレハブ長屋。天岩戸とかださないで町の中心に酔いどれ天使のような巨大汚水だまりを象徴的にはいして。そこに引き込まれそうになる少女。ウルトラqダークファンタジーのヒエロニムスの下僕の下水道映画感。あんなかんじにしてほしかった。

2022年11月30日水曜日

犯罪予想システム

 科捜研の女2022。第6話。ラテ欄用サブタイトル犯罪予想システム。最新犯罪予測システムvs刑事の勘。ゲスト松下由樹。aiによる犯罪予測システムによって闇落ち傾向の人間を大量に抽出し近親者や本人に将来を悲観させ。でも大丈夫。貴方には教祖様が就いておられるから。とばかりにカルトへと誘導する。宗教とは心のワクチン。な。の。か。副反応が皆無の宗教ってあるのだろうか。不良少年とキリスト。

2022年11月16日水曜日

天才科学者VSサル

もはやレギュラー陣の方がサブである。男はつらいよもそれだからよかった。金八の収束が今一だったのは常に主人公がメインだったから。ただし一生徒が主人公だったパート2はのぞく。メインはその回毎のゲストの方で良い。前回はそのゲストが本当に主人公として主人公していた。新レギュラー準レギュラーがメインでも良いのだが余り上手く機能させ切れていないように見える。実際それは難しい。金八シリーズがそれっぽい事をやっていたが結果は上記した通り。今回は猿亀中国人万年助手の四者にもっとスポット当ててればと思った。

2022年11月9日水曜日

人体白骨化20日法

科捜研の女2022第四話。地方都市の漁港のちいさな町が舞台。底辺での屈折した青春群像。スタインベックの小説のような水びたしの鬱な時代と環境。だから。主人公のサイコパスな骨マニア少年化も自然。オタク少女との恋。少女の家庭。これだけで今風の胸糞映画がとれそう。犯行手段もいかにもツインピークスな田舎ミステリー。そんな複雑大河な題材をダイジェストにしたよう。怪奇大作戦の初期クールのようで。グロおおめで。こうきたか。主人公役もウルトラマン俳優で円谷がらみだし。正式に円谷プロここらで作品に参加してほしい。科捜研22。なかなかやる。

2022年11月2日水曜日

完全密室殺人実験

 科捜研の女2022第三話。もうすこし学部内の人間関係がほりさげられてれば企業ミステリーとしてみれたとおもう。ブローカーも悪徳探偵のようにからんでたし。ショッカー首領のような粛清学部長がいい。ほとんどマリコは解説者状態。でもそれでいい。毎回ゲスト主人公の犯罪科学者列伝でいい。

2022年10月30日日曜日

ペコロスの母に会いに行く

原爆にあったうえに苦界にきえるという永遠の幼馴染みを捜索するミステリー。の部分に一番やられた。そんなミステリーが100年にもせまるその土地のミステリーとしてしっかり成立するにはやはり原爆という。エガコウニモエガキキレナイ。ホントウニソレハアッタコトナノダロウカ。な。ギリギリのデッドライン。あらゆる人生を。事実は小説よりも奇なるものと化さしめる人類の最暗黒の極北たるデッドライン。また。あらゆる表現者の壁としても厳然と常に踏み絵のように。ある。そんなデッドライン。をこえてまでこの監督がえがこうとしたもの。それがファンタジーではなく。女探偵の。原爆の悲劇を追う戦時ハードボイルドミステリーだったということ。そこに一番やられた。認知症のその老いた女探偵は永遠の失踪者と共にみた或る日の教会の合唱その曲を手がかりに車椅子で歩きに歩き推理をめぐらす。息子との心中覚悟の彷徨の果ての最暗黒で不思議な郵便配達からうけとる手紙のあの回想シーン。その送り主を訪れる回想シーン。そのおさえた照明と音響。そのノワールな感触。それがあるおかげで本作。サブスクでみちらかすのではなくdvdでそばにずっとおいておきたくなるフィルムノワールとなっている。探偵職から解放され。バディである息子との。ラストシーンが。これまた実に良い。

2022年10月28日金曜日

ドライブマイカー

 家族を不気味な謎の感染症でうしなった主人公。公共交通機関も信用ならないディストピア。もはや安全な場所はなく古い愛車にひきこもる主人公。広島。北海道。無国籍。文明と心の廃墟を訪ねる旅。二十四時間の情事。ラスト。主人公の形見の車に異国の仲間となった証の犬をのせはしる再生した女ドライバー。感染症映画としてこれほどチカラをくれる映画は貴重。

2022年10月26日水曜日

AIで蘇った悪魔

科捜研の女2022第二話を観た。確かに怪奇大作戦化していた。実験的な映像や時にダークな迄のクールさ。そればかりではない。犯人と言うか科学者の人間造形。今回はaiと言う視覚的にも異形のモンスターと言うか超兵器で世に復讐。とても怪奇大作戦的だ。出来れば身体が無い設定なのでシアン発生装置は24年前に仕掛けられていた事にして欲しかった。実際は生きていての孤独で貧相なアパート暮らし昭和しててよかった。

2022年10月23日日曜日

自戒

 ここ。サボらないで。毎日。少しづつでも充実。更新しようとは思う。が。イカに。ただいま。すこしづつラベル。カテゴリーの追加。充実をおこなっております。なにとぞ。よろしくおねがいいたします。

2022年10月21日金曜日

アーカイブ

 ヤフーボックスもアップ不可のダウンロードアーカイブになってしまったが懇意にしてた小説投稿サイトが投稿コメント不可の閲覧のみのアーカイブになって実質終了していた。

2022年6月15日水曜日

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア

学会で登壇もするような名外科医の父親。ゆがんだ父性を反映していびつな一家だ。そんな父親がショッピングモールからひろってきたホモ相手はダミアンっぽい下世話な少年だった。長女の同級生を騙ったり医者志望と嘯いたり父親はすっかりペースにのまれ職場や郊外の屋敷にまでいりびたられる。医者と患者やその家族が一線をこえたりちかづきすぎるとろくなことはない。患者遺族が悪魔教団だったりナチ残党だったりろくなことはない。もろアイズワイドしてるが診療科目がかわるだけでここまで生理的にかつ気もちわるくなるとは。つまり精神科ではありえない余命宣告。みはなされ退院はての劣悪な自宅療養。いつもはする側がされる側にされてしまうということだ。いかに人徳な名医とされている存在でも自分では気づかず残酷な権威となって君臨横暴していたかをおもいしらされるのだ。徹底的に自身の技術と人脈を過信しその最新医学力だけで応戦しようとする父親。技術と鉄のハートが仇となりそうではらはらする。そして一番おそろしいのはその最新最高権威の医学でもはがたたない人智をこえた相手だということ。まさに伝染病蔓延による人類滅亡その最終局面最高権威王家の最期をえがく地獄絵図。王家の一人を神の生け贄にささげなければその災厄はとまらない。王とは父親とはセレブとはそれをも自分できめなくてはならない。この期におよんでも一族の存亡からはなれられない。因果まさにギリシャ悲劇。まさにセレブ地獄。いがみあう隣家同士がばったり顔をあわせるファミレスな郊外の魔がえがかれている。家族と少年だけで人影もとだえた郊外のファミレスまさに静の終末風景。街ではゾンビがあばれて動の終末。

2022年6月14日火曜日

サイコ2

 中盤。人間というより建物が主役。20年の薄汚れた劣化が効果を深めている。それらがしっかりと再利用されレベッカなどのようなゴシックロマンス映画として立派に成立している。こんなロマンチックな感じは前作には微塵もなく面喰らうくらい新鮮。それどころかモーテルと母屋が繋がっているような錯覚さえあって空間がねじれたsfのようでもある。いやもしかしたら母屋の覗き穴はディスプレイになっててモーテルの監視カメラ映像がそこから見えていたりするのか。これなんぞスパイ映画っぽくもあり更に新鮮。これに先立つ今作前半ノーマンの出所受刑者のようなズタボロ感だが。男臭く土埃立ちそうなアメリカンロードムービーしててそこがしっかり前作の前半とシンクロし同じくハードにフィルムノワールしてて良かった。問題は後半だ。前作はノーマン単独のシンプルなサイキックホラーだったが今作はエイリアン2の如く今度は戦争だと言わんばかりの誰もがサイコパスってか状態で超能力者バトルロイヤルならぬサイコパスたちによるサイキックバトルロイヤルのカオスと化している。精神科医なんかキャリーばりの念動力で念入りに何度もころされるし。ラストでは中盤ロマンスした相手の死の復讐も果たし全てに勝利するノーマン。モーテルの看板に灯を入れ。母の為の母屋の暖房にも石炭をくべ。実母の影を映す窓の母屋を背にモーテルへと向かうシルエット。そうもはや純愛一直線生涯素人童貞貫くフランケンシュタイン系不死身ゴシックモンスター。治療者や模倣犯なんか寄せ付けもしない近代的価値観がナンボのもんじゃいな筋金入り完全無欠サイコパスマシーンノーマンベイツってば素直に無茶苦茶カッコ良い。完全にマーベルコミックのダークヒーロー。聖なる邪神の剣の特注キッチンナイフを手にディズニーホーンテッドマンション仕様の空飛ぶモーテルそのコックピットに乗り込んでアベンジャーズ入りだ。料理の腕もあげサンドイッチも前作より美味しそう。

2022年6月10日金曜日

昆虫大戦争

 これはsfではない。本作を観ればコロナで荒れた世界だから戦争が起きた訳じゃなかったとわかる。冷戦体制の復活マイクロ核の氾濫モラル低下など。それらが原因して。何かを予感したのか。辺境のウイルス。本作では昆虫。が本能的に反応して人間界に溢れだした。にすぎない。ある種の免疫反応。まるで神々の深き欲望のような大地信仰の原始宗教宗教映画。

2022年6月3日金曜日

六月の蛇

 これは塚本版の生きる。雪が雨に置き換わっているが。変態でもカメラを突き詰めれば人助けが出来る事を教える。お互い引きこもりで潔癖症の仮面夫婦がいかにもな金持ちで。生きるの役人のような。官僚主義に染まりまくった卑屈人種。こんな人種がディストピアを形成する。余談だがイヤホンがローターのようないやらしいツールだと気付かされた。ワイヤレス化でさらにいやらしく。

2022年5月31日火曜日

白線秘密地帯

 特に天知茂が印象的。ドキュメンタルな作風に全く相応しくない人生直滑降な人格破綻崩壊っぷりでdvの果ての唐突なピストル自殺。もうこうなるとホラー映画のモンスターだ。ラスボスが住む旧赤線街そのゴシック城が集積したかのような怪奇な雰囲気と住人の存在感。その相乗効果。

2022年5月29日日曜日

KOTOKO

 苛烈なブルース映画。南部から出てきて都会の川沿いのスラムで生きるシングルマザーの狂気と孤独。ビリーホリデイの歌うサマータイムの歌詞そのものの世界を今風に当地風に翻案。神の歌ゴスペルではない悪魔の歌ブルース。歌うは黒魔術の女王ブードゥークイーン。彼女には一人の人間が天使と悪魔二人に見える特殊能力がある。

こおろぎ

 あのカトリーヌドヌーヴとデヴィッドボウイのハンガーみたいな吸血鬼映画。天草四郎の五島のように伊豆にも隠れキリシタンがらみの吸血鬼伝説があったことをにおわせるあたりたるや新東宝女吸血鬼や呪いの館血を吸う薔薇のような。大日本吸血鬼映画を誇示して好印象。

2022年5月5日木曜日

劇場版

 全体的にしぶめの京都をおしだしたロケ地のうつくしさが印象的。クライマックス超マニアック。一転しホラー全開。そう怪奇大作戦。保存液をあびてマリコの眼が充血。これは呪いの壺。洗脳されおびきだされふらつく廊下。これは京都買います。なんといっても怪奇大作戦な夜道と小早川家の秋ばりのワープ感覚が出色。とにかく東福寺通天橋これで二重の巡礼聖地に。安易な感染スペクタクルではなくその先にあるディストピア化を静かにテーマにしてて良い。

2022年5月4日水曜日

ゴジラvsビオランテ

沢口靖子の魂が小高恵美とビオランテに分割転生。高嶋政伸の防衛隊員とともに悪のゴジラと毎回バトル。変則的設定だがウルトラマンそのもの。vsシリーズどころかミレニアルシリーズにもつながるテイスト。どうりで人気作なわけだ。vsミレニアル。いやいや。科捜研の女にもつながる。まさにレジェンド作。

2022年2月10日木曜日

デジタル舞子殺人事件

 舞妓もアンドロイド化。古都はもはやディストピア。仮面ライダーゼロワンヒューマギアが暴走し悪の管理化におちてマギアとされたように何者かがデジタル舞子システムを暴走させ殺人計画をしこむ。