2012年3月31日土曜日

殺人魚フライングキラー

バカップルだらけのリゾート。何かが起こりそう。沈没船での水中セックス。何かが起こりそう。霊安室での肝試し。何かが起こりそう。祭りの日の夜這い。何かが起こりそう。幸福快楽の絶頂から真っ逆さま。定石ですね。あの本陣殺人事件も結婚式後の離れでの初夜からの。ですもんね。タワーリングインフェルノもパーティーからの。です。あと本作でわすれてはいけないのがジャマイカロケ。あの007ドクターノオと同じ。レゲエ映画として楽しみましょう。音楽はちょっと変だけど。面白い音楽つかわれてます。

2012年3月29日木曜日

3年B組金八先生第2シリーズ

なぜ本作がすばらしいかというと荒谷二中が実はメインなのだがそれを桜中という客観視点から描いている。だからこそ荒屋二中が不気味で凄みがでているのだ。直接荒れた学校を見せるのではないメタ的手法によって本作は時計仕掛けのオレンジ系デストピア管理社会近未来SFものとしてよくできているのだ。沖田浩之の浮き世離れしたルックスと無機質なたたずまいがものすごく効いている。

2012年3月23日金曜日

3年B組金八先生第2シリーズクソまみれの英雄達

第2シリーズだけはその時代もあって教師ものでも学園ものでもおさな妻ものでもなく偏差値売上貿易高と真綿で首を締めるような管理社会デストピア当時の日本を舞台にした集団劇である。バブルへと盲目的にまっしぐらの愚かな時代。時計じかけのオレンジと腐ったミカンという符合。そして同時期のふぞろいの林檎たち。特にクソまみれの英雄達のエピソードはまるでトイレの下水管から下水道を通じて一団がデストピアからユートピアへの脱走をはかっているかのような寓話的爽快感がある。本シリーズがなによりもデストピアものとして成立している影の立役者として川津祐介演じる英語教師上林の存在がある。善悪を超えた完全無欠な教育用ロボットのようだ。ハードアクション系役者の面目躍如といったところか。

2012年3月18日日曜日

ヨコハマBJブルース

食えないブルースシンガーが探偵のまねごとをやる。元刑事だがあくまでもシンガーがメインだ。寂れたライブハウスではシャブの密売ならぬピンクフロイドのブートレッグの高額取引が行われてたりしてておもしろい。洋画のロンググッドバイを元にしたというけれど私にはシンガーが探偵をやってやっかいなことになるという顛末からタクシードライバーが一人SATまがいをやってトンデモなことになる洋画タクシードライバーをこの映画には感じるがどうだろう。とにかく主人公がエキセントリックなところは今もってかっこいい。まぁまわりはそれどころではない狂った連中ばかりだが。当時はレコードを売るためにプロモがわりに映画が撮られていた。それくらいレコードや音楽の方がエラかったのだ。しかし今では優作のレコードよりこの映画の方がまた陣内のバンドロッカーズよりバーストシティがイズミヤのレコードより監督映画の方がという風に逆転してしまっている。感慨深くもそこには考えさせられる課題が私にはあるように思われる。

2012年3月14日水曜日

アメリカン・グラフィティ

郊外の小さな町での閉鎖世界ワンナイト形式。若者グループのそれぞれが並行して描かれるグランドホテル形式。玄人うけする設定。しかしそれよりウルフマンジャックが闇の世界の吸血鬼兄貴のようで異界としてのラジオ局スタジオをこんなことだってできるぞ的に少年探偵気取りで捜す冴えない主人公のストーリーが隠れた主軸となっているところがあのミツバチのささやきやスタンドバイミーみたいで今でも通用する一編のホラーファンタジー映画然としててよい。タクシードライバーのスコセッシ演じる変な客がウルフマンジャックと重なる。共に主人公が変身する契機を与えるメフィストフェレスである。

2012年3月13日火曜日

猿の惑星345

まず第三作。これはすり替えがバレそうでハラハラドキドキってわけじゃなくすり替えられてたんだぁっていうドンデン。次の第四作。これは喋れたんだぁっていう第一作の設定ではなく喋れるのに喋れないふりをするそれがバレるかどうかでハラハラ。第五作。一種のユートピアのなかでの密室殺人。それが暴かれる。まぁというふうにどれもちゃんとミステリーの小ネタが仕込んであるところがイイわけです。

2012年3月2日金曜日

怪獣総進撃

怪獣のゾンビ化キングギドラに群がってボコボコにする本作ではキングギドラは怪獣ではない生物ではない兵器だからボコボコでもいいのだ怪獣たちももはや怪獣ではないゾンビであるボコボコでもいいのだ事実次作では怪獣はこのよに存在しないことになっているしそのまた次に登場した怪獣はヘドラというもはや怪獣が腐ったようなものだし。