2020年9月16日水曜日

雑音と無音の因果律

エレベーターや地下鉄の怖さは次に停車する場所で起きている事がたとえ先頭車両にいたりモニターカメラがついていたりしたとしても乗客からの視界が酷しい為これが地上だと明るさ開放性から線路上に異物があったりしても確認しやすいのだが目視できず緊急停止できなかった場合は自動的に次停止場所まで強行し停車してしまいそれどころかドアまでもが自動的に開いてしまうところ。最近のエレベーターには外から中を見れるモニターがついている場合もある。でも次階のエレベーターホールの様子が内から見れるわけではない。まぁそれだけでもじき到着するエレベーター内に怪物がいる場合にはわかるのでありがたいが。でも幽霊だとカメラに映らないのでドアが開いてビックリなんて事も。さて地下鉄車両においても車内から次のプラットフォーム上で何が起きているのかを確認できるようにならないだろうか。プラットフォーム上で暴れている怪物が乗り込んで来て修羅場と化すのをそれで避けられるのだが。事実は小説より奇なりでプラットフォーム上を発狂スプレー噴霧しながら駆け抜ける奴なんかがでてきたりしたらと思うと。おちおち音楽も聴いてらんないしスマホも弄ってなんかいらんない。恐ろしい世の中になったもんだ。

2020年9月15日火曜日

果てしなき暴走

端から白眼が充血していくのではなく黒眼中心から血走っていくという仰天発想またそれを見事に再現した光学特撮のセンスの良さにまず脱帽。いかにも脳の深部から狂っていってってるって感じが伝わってくる。ダサい出で立ちで一見浮いているようにみえる助さんの自らが実験台となってのハイウェイでの排ガス採集ミッションだが。これがあることで本作がいかにブレードランナーにせまるsfフィルムノワールであるかがよくわかる。ご丁寧に脱出後に車が落下炎上する場所が荒涼とした墓場というのもいかにも近未来ディストピアだし。やはり近未来ホラーの超傑作フェリーニの悪魔の首飾りにでてきたハイウェイを思い出した。

2020年9月2日水曜日

渋谷怪談 THE リアル都市伝説

隙間男って実は黴男ではないだろうか。毒々しい緑色してたし。押し入れの上や流しの下など黴の生えそうな所を胞子状になって自由に往き来できるのではないだろうか。だから隙間の向こう側の暗闇は四次元空間のようにさえ感じられ。ラスト。主人公のトイレに逃げ込んでのくだり。その絶対的無意味さ。からの。絶望感。と。きたら。さらに考察して。隙間男の犠牲者なんだけど。色こそ緑色ではなかったが。全身の表皮がやはりぬめっとした何かに覆われていた。あれは。やはり。あの姿は黴男の胞子に感染。ということなのでは。そうなると小中学生向け学校怪談っぽくお茶目な妖怪じみて語られているが隙間男。ってオトナのsfホラーオタク目線だと。感染としての。さらに性感染としての。象徴。と。必要以上にリアルに捉えなおせ。で犠牲者が全て思春期ザカリ美少女ということも考えあわせると。これはかなりヤバい。し怖い。

2020年9月1日火曜日

かかし

和ものだとロボットって鉄腕アトムからきているのだろうがイイモン役がおおいけれど洋ものだとロボットって逆にロボコップとかの正義派のほうがすくなくゴーレムやフランケンシュタインとか結構バケモンとか悪役ってかんじの伝統がつよい。これ本作も本来は笠地蔵などの方向性にいくべきなのだろうが叙情心情どころかまったく正反対にいっちゃってる。だからおもしろい。それどころかテッテー的に即物的にえがかれててかかしがまるでモンスターのようなあつかい。かかしのボロボロさが壊れかけのあのターミネーターにさえみえてじつにホラーしてる。ラストももやされるというようなスペクタクル描写にさえなっていて舞台がのどかな日本的田園風景なぶんよけい無国籍無歴史な異様な舞台設定にさえ異化されみえてくる。のどかな昭和田園風景に地底ロボットや巨大原子力宇宙船が登場し宇宙戦争の戦場。不条理ディストピアとかすあの東宝特撮映画の怪作。地球防衛軍のようだ。比較し本作けっしてほめすぎとはおもわない。傑作である。