2019年6月14日金曜日

穴の牙

実は本作にしても恐怖劇場アンバランス第一話にしても同監督の。迷作とされるこれらは。ホラーというよりもつきぬけてしまったヤリスギトンデモスラップスティックコメディ。としてみたほうがよい。ヒントというか同傾向参照用にはアニメだが。あのルパンVS複製人間だとかがある。本作にはルパン第2シリーズや鬼太郎第2シリーズにつうじるようなカルトアニメな味がある。大人のための実写によるちょっとエッチなアニメ。とおもえばよいのだ。だから藤田は適役であるし原田のワルノリ怪演もたのしい。11PMやスポーツ新聞のお色気コーナーにあったそんな空気感をおもいだしてほしい。それにしても仙人部落の小島功やチンコロ姐ちゃんの富永一朗。野坂に大島そして巨泉。ああいった戦中派のナツカシキ昭和パンクな世界。ほんとなくなっちゃった。

2019年6月7日金曜日

パンダの中の真実

本年はじめの山間連続爆破事件以来の秘密兵器クリーナー型爆薬検知器がリニューアル再登場。なので警察犬は登場しない。あの事件でマリコをまもりサイボーグ刑事となった土門。東京の警視庁サイボーグ一課科学班での調整中なので土門。登場しない。彼とおなじ名をもつわかきイケメン刑事が主人公。なんともカッコイイ。蒲原くわれる。寅さんと満男な駅のホームでのマリコとのわかれのシーンは番組ファンをさぞキュンとさせたことだろう。パンダ誘拐事件がまさか爆破テロ事件へと展開するとは。オチに用意されていたのはトンデモsf的超秘密兵器。ばれてはならないのでヒントだけ。それはウルトラqガラモンの逆襲。これにはヤラレタとだけいっておこう。それにしても大人のいない子供だけの村。前にもあったっけ。そんなメルヘンsf不気味村。子供食堂のポイントカードといい。パンダのポーチといい。気のきいた小物づかい。元帰マンmat本部長のなんとキュートなことよ。刑事部長くわれる。さてsf風味もよいのだけれど個人的にはもっとホラー風味希望。次回も爆破事件。期待。

2019年6月4日火曜日

ジャガーの眼は赤い

先駆的なヴァーチャルリアリティーをとりあげているとかどうとかではなくて。とにかく義手のウルトラセブンのサンドイッチマン。その強烈なグランギニョール自動人形改造人間っぷりにつきる。それプラス黄昏時の少年の神かくし誘拐のイメージ。とにかくレイブラッドベリな犯人像の怪異さ。それらをどこまでウルトラファイトな。いや怪奇ファイトな。そう。ストーリーがどうのこうのな価値判断をこえ。低予算駄菓子屋貸本屋的哀愁に視聴者自身。ちからわざで。つなげてくみとれるかどうかで本作の評価。わかれる。パノラマ島をなしえなかった男の悲哀。ズタボロ青春ドラマエピソードとして。筆者偏愛。はやすぎた70年代全共闘挫折テイスト。車での逃走など。そこはかとたちこめるロードムービーさ。それもヴァーチャル風景の中で完結するせつなさ。個人的にはたまらないものがある。さすらいのモバイルヴァーチャルリアリティー紙芝居屋として地道にやってればいまごろはジョブズ並のレジェンドだったのに。いやドクターストレンジラブか。笑。

2019年6月2日日曜日

セカンドチャンス

顔だし個人情報駄々もれの人気ユーチューバーが自作自演でみずからをしんだことに。こうして一度サイバーでしんだ青年が中年アナログ弁護士とくんでサイバーがらみの事件を解決していく。とにかくこの設定が痛快である。ひきこもり指向の人間にとってはまさにひきこもりをこえまさにさらにそのむこう側へひきこもるようなもの。そうまさにひらきこもりなあこがれの境地である。変身である。変身人間である。こうありたいとのぞむヒーロー。ダークヒーロー像である。ただこうしておなじようにダークヒーローヒロインを量産しカルトな王国を設立するようなドラマ全体でダーク指向つらぬく内容かとおもいきやどうもやはりリアルでがんばれ的な内容。そこが残念。とことんダークヒーローでホラードラマな内容であってほしかった。