2017年11月28日火曜日

TOKYO!

一部三部はたのしめた。主題曲がすばらしくジャンルとしてはエレクトロニカとされているがベース音がきいていてストリートロックのインストってかんじで疾走するストリートムービーのしめくくりとしてなによりも本作をたかめてくれている。それにひきかえ二部はゴジラや怪奇大作戦24年目の復讐を引用しているが改悪以外の何物でもない。逆に如何に24年目の復讐が疾走するストリートムービーとしてすぐれているかがわかったのでありがたき感謝感謝ではあるのだが。

2017年11月26日日曜日

探偵はBARにいる

畜産科のやる気のない万年留年大学生のようにみえるが驚愕のヒーローパワーをかくしもっている。グリーンホーネットの加藤か。いつもねてばかりいるのは実は陰でトンデモなクローン研究をしているからだ。そうクローンなのだ。そんななにをかんがえていていつ敵にまわるかもしれないそんな野獣しすべし型ダークヒーローとあぶなっかしいまきこまれ体質の探偵。

2017年11月13日月曜日

呪いの壺

日光や空気にふれると周辺環境を一瞬に消滅させるのが本作のリュート物質ならゴジラの水にふれると周辺環境を一瞬に消滅させるのがオキシジェンデストロイヤー。よくにた超危険物質。その発動後の荒涼たる終末風景。いや暗黒宇宙の原初の風景か。その無常をもうちくだくような究極のニヒリズムは想像するだにおそろしい。ブルーススプリングスティーンのパンクどころではない暗黒のロックンロールやjgバラードの小説とおなじように円谷はウルトラマンのようなヒーロー物でさえもこんなダークサイドスピリットを黒々と内包している所がこわい。

2017年11月12日日曜日

散歩する首

このテンポはあるのだがゴチャゴチャしたかんじはドキュメンタリータッチともリアルともまたちょっとちがうあえていうならば実録は実録でも仁義なき戦いタッチ。ということでしらべてみると本作の小林監督もある意味深作監督と同根の東映ノワールの名手だったらしい。一歩まちがえばハチャメチャギャグに。でも本作のようなダメダメフランケンシュタイン博士物だとこういうタッチで結果よかったのでは。ジャガーの眼は赤いが陰気なダークヒーローなら本作の犯人はまたあいすべきズッコケマッドサイエンティストというところか。黒薔薇昇天な牧の片鱗もちょっとすけてみえかわいい。おそすぎた50年代感というよりはやすぎた70年代感。

2017年11月10日金曜日

点と線・1958年/東映

⼀般的イメージからの社会派ミステリーでも鉄道トリックな推理ゲームでもない。そこが実に筆者のこのみにあっていてやはりこの監督にこの主演である。⾳楽もジャジーでハードボイルドの⽅へと⼼地よくバイアスがかかっている。予想外によかったのが⾼峰三枝⼦のファムファタール感で。その境遇から時刻表オタクなモンスターとなり犯⾏の計画⽴案者に⼼ならずされてしまう悲哀。阿佐ヶ⾕の邸宅でのクライマックスは洋館ゴシックなシェイクスピア悲劇にもにてすばらしい⼼理的緊張感。⼼中にみせかけた犯⼈が⼼中にたおれる。⽪⾁だ。因果な怪談っぽくもある。

2017年11月9日木曜日

怪奇大作戦 ジャガーの眼は赤い

上記のようにかくとスピンオフ気味な劇場用映画版にもみえる。2時間ちかいけだるい作風でみてみたい。本作は仮想現実がテーマというよりその耽溺者の悲劇といった方がよい。霧の童話の犯人もそう。霧の童話は霧つまりガスの中に幻覚成分が混入され霧そのものがスクリーンにもなって被験者をバーチャルにつつみこみ幻惑するというもの。ただの幻惑ならよいがどうやら犯人側の動機には絶望が色こく破滅は必然であり結末で事件の村は全滅するが何か村そのものが例のガスに元々芯まで汚染されてしまっていて村人自身が鬱でみずからダムの栓的なものをあけてしまったかのよう。で本作だがシナリオ少々ハタンはいなめないが演出はするどく廃園つき洋館ずまいなんて。家系の没落さがきわだっててどこかこの二作はつうじているよう。ヤツハカ村やパノラマ島をモダンにしたっぽい。特に本作はコロンボ古畑マナーの魅力的な。犯人を主人公とする倒叙誘拐町田刑部物。更にイケメンダークヒーロー物としてもとてもすてがたい。義手のウルトラセブンはクールどころかもはや寒々しく正にダーク。また本作や霧の童話のような子供ずきの正統派ヒーロー三沢活躍回はダークヒーローな牧がコメディリリーフにまわっててお茶目だ。一人前キドリの野村はといえばトータス号でさおりと子供じみたデートで背のび。くれぐれも人身事故に注意してほしい。って果てしなき暴走の伏線になってるってか。

2017年11月8日水曜日

点と線/1958年・東映

まだAmazonとYouTubeで予告編をみただけだがマイティジャックファンならみておかなくては。音楽もジャジーだし。主演も主演だし。監督も監督だし。科捜研なはじまり方だし。鉄道ミステリーだし。

2017年11月7日火曜日

エイリアン3

sf映画エイリアンが新鮮だったのは宇宙開発といえば現場作業も当事者である科学者がになうというそれまでのどちらかというとセレブで小綺麗だったイメージを宇宙といえどもそこはあくまで辺境。危険地帯という事にかわりなく鉱山労働者のようなアラクレ達の物語とした方がリアルとした点。現場は薄よごれたダークな物となりノムギトウゲな女性と使い捨てaiばかりで上層はブラック企業めく。そこでエイリアンシリーズ。4は更にだが吉原の苦界かそんな現場での女の孤軍奮闘をえがいているという点では風と共に去りぬからの伝統鉄板の細腕銃後メロドラマな女性映画といえばいえる。それはそれでよいのだが作をかさねる毎に第一作にあった異界感が希薄となりただ過酷な現場現場だけしてくるのは如何な物か。筆者はエイリアンシリーズに暗黒宇宙の影の惑星の驚異と脅威をえがける新時代のクトゥルー物の可能性をみているのだが今ひとつになってしまっている。