2017年11月10日金曜日

点と線・1958年/東映

⼀般的イメージからの社会派ミステリーでも鉄道トリックな推理ゲームでもない。そこが実に筆者のこのみにあっていてやはりこの監督にこの主演である。⾳楽もジャジーでハードボイルドの⽅へと⼼地よくバイアスがかかっている。予想外によかったのが⾼峰三枝⼦のファムファタール感で。その境遇から時刻表オタクなモンスターとなり犯⾏の計画⽴案者に⼼ならずされてしまう悲哀。阿佐ヶ⾕の邸宅でのクライマックスは洋館ゴシックなシェイクスピア悲劇にもにてすばらしい⼼理的緊張感。⼼中にみせかけた犯⼈が⼼中にたおれる。⽪⾁だ。因果な怪談っぽくもある。

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