2025年1月7日火曜日

通り魔の告白1969現代性犯罪暗黒篇

主人公ヤマザキの見事に仮面ライダーな70年代特撮ダークヒーロー映画。その棒読みセリフまわし石井輝男版地獄の宮崎勤とおなじ。いかにも文化系オタク障がい者でまずいい。また無気力大学生がキャンパスライフのかたわらでヒーロー活動なのも元祖スパイダーマンみたいでよい。登場人物セリフづくりがことごとくステレオタイプの紋切り型の説教調なの。まさに仮面ライダーやゴレンジャーなどの時代劇由来東映特撮をおもわせなおよい。主人公ヤマザキに錆びたナイフという日活ムードな特殊超能力をさずける女科学者。寺の木にしばられ結局ヤマザキにころされるが。その正体は実体のないマネキンで。まるで仮面ライダーxのgod総司令だったのにはシンソコ戦慄した。敵組織ショッカーに相当するのが首吊りプレイのできるバーを出先機関としてもっているセックス教団カルト。おくまったマンションの一室の本部アジトだが。妹にさそわれおとずれると。そこには赤頭巾の狼のような寝た切りの病気の姉。不気味な裸の女でこれがラスボス首領か。ベッドでシーツにくるまれハニートラップをしかけまっている。これはおそろしい。怨讐にまみれた戦前江戸の西川峰子布団部屋座敷牢監禁脳梅毒娼婦のようで。が主人公ヤマザキ見事にこれを粉砕。以下加筆。拾っただけのナイフを女がくれたと思い込み更にはその女をハリツケにして殺したとおもいこみ。けれど女はただのマネキン人形。これはヒッチコックサイコ級の異常心理描写でトンデモないやはり傑作。とすると仮面ライダーxも帰ってきたウルトラマンも主人公が既に死んでいる系で。末期の夢が自己のヒーロー化ということになる。ということでこの特撮2作もやっぱり名作。

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