2018年6月25日月曜日

死体くさい

これは巷にあふれかえるゾンビ物にたいする痛烈な批判をふくんだ実にオシャレなサイコスリラーだ。通常たしかにゾンビの巨大な群衆がにおいつまり死臭や腐敗臭とともにえがかれることはまずない。そういえば怪獣も。とにかく強烈なにおいがともなうとかんがえられても当然で不自然ではないはずである。ところでゾンビの運動能力だがどうやらそれは我々のかんがえるところの眼や耳での感知そして骨や筋肉をつかっての発揮それとはまったくことなる運動原理からなりたっているようだ。たとえば皮膚が硬化し昆虫の外骨格のようになって骨の役目をするとか。もはやロボット。とにかくゾンビ体とは死体ではなくまったく別のブツなのではないだろうか。単に死体の脳にかえなんらかの人工物をうえやはり人間の身体原理で運動を復帰させる。そんな単純なものではなさそう。たとえそうだとしてもあのようなうごきが可能だろうかとてもそうなるようにはおもえない。と。かんがえるとゾンビとは遺伝子レベルいや素粒子レベルからの変容で血や肉はまったく別の有機物いや有機物無機物をこえた未知の物質になってしまっているのかも。たとえば暗黒宇宙ブラックホールを構成する暗黒物質ダークマターとか。でも個人的には暗黒宇宙暗黒物質は下水道のにおいがするとおもっている。そうなると死臭など発生しない。そう結論づいて早々に話はおわる。で本作世にも奇妙な物語死体くさいだが。内容がどうとかこうとかというより以上のようにゾンビなるものを再度根本から考察しなおさせるチカラにあふれたマレな作品であって。そういう意味ではメタレベルに位置するゾンビ物だといえまたそうしたメタレベルな鑑賞をしてこその作品そういえるのでは。それはきわめてオシャレなことのようにおもわれる。

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