2018年5月29日火曜日

生きものの記録

まずひとつ主人公の名は中島喜一中島といえば中島春雄さんだ。そうゴジラの中の人本人も出演している。精神病院の医者にはフランケンシュタインの博士ガス人間当人もでている。しゃれているではないか。ふたつ目は喜一のしんだ妾の子供で成人しているのに彼にあまい喜一の月々の小づかいを宛にほうけている義理の腹ちがい息子がでてくる。その彼が今風ひきこもりにみえ実にリアル。後ひとつ音楽についてである。基本的に映画音楽といえるのはテーマ曲だけで劇中いわゆる映画音楽は一切でてこない。効果音のつかい方がこれまた実にしゃれているからだ。先のひきこもり息子のかけるレコードの音としてだとか完全に演技と同期させてオリジナルサウンドトラックを使用してしまっている。これはある意味ミュージカルでありオペラである。ノンマルトの使者で少年のクチパクオカリナにうまくサントラがかぶさるシーンがあるがあれとおなじ。純粋映画音楽としてはそのテーマ曲一曲のみそれもたった二度冒頭それとなんとエンドマーク後の闇の中フルコーラスでフルメタルジャケットがおわった映画館の闇の中で突如ストーンズの黒くぬれがひびきわたるあの手法これが超ダークサイドというか漆黒の暗黒宇宙電波感満点でめちゃめちゃバッドトリップさせられこわいのなんの。筆者はあのマタンゴのラストをおもいだしてしまった。特撮ネオンの人工東京に夜なのになりひびきつづける建築用杭うち機の打撃音それにかぶさる無気味な音楽。そういえばひきこもり息子はいちはやくマタンゴ化した。

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