2018年4月9日月曜日

侵略する死者たち

病院の地下の死体槽からきえた10体の死体。基地へとおしよせるあるく死体たち。地球防衛軍メディカルセンター内はといえば基地の警備班と応戦し負傷した死体たちがつぎつぎとはこびこまれ混乱はさながら野戦病院。ベッドにおききれない死体は床隅にまで放置される。10体目のあるく死体だが巧妙にも基地地下の下水道施設内部を移動し中心部をめざしていた。そんなふうになにからなにまで本作。冒頭も深海の岩影をすすむ輸送潜水艦と。地下迷宮感全開で息さえつまりそうな全編閉鎖空間密室劇。そのおかげかラストの宇宙空間でのウルトラセブンウルトラホーク敵ステーションの戦闘シーンが異次元のすばらしさ。星ひとつない宇宙空間セット。飛散しない爆破片。点滅するだけの不気味な砲撃。なにもかもがまるで宇宙空間らしくない地下下水道内でのそれのような悪夢じみた閉塞感なのだ。こんな宇宙の雰囲気はあの外宇宙暗黒宇宙を舞台とした暗黒神話クトゥルーsfホラー映画エイリアン以来。というか本作のほうが何十年もさきどりしていた。

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