2018年4月11日水曜日

ウルトラ警備隊西へ

舞台は新東宝のラインシリーズに登場するような。多国籍で。いかがわしい。異邦人や宇宙人が暗躍する国際港湾都市神戸。そんな神戸に。さらにゼットンっぽい巨大ロボットまで出現。もうたのしくて仕方ない。要人をつれてのロードムービーじたての出だしには筆者個人的にもうワクワク。それどころかルート上に防衛軍自慢のシークレットハイウェイが点在でそのシュールさたるや抜群。どこまでひろいんだ防衛軍基地。笑。くわえて二重スパイの御都合主義な展開もb級新東宝感全開でエキサイティング。劇場映画ばりの豪華さをねらいおもいいれつよく丁寧につくられたせいかまったくふるさをかんじない。なにより神業のような脚本。前編後編で一本の劇場映画どころか前編一本後編一本としても充分通用する程。とくに後編のダンとドロシーの宇宙人同士による波止場での地球の運命の議論は本作をディスカッションドラマたらしめていて大島渚の諸作や三島由紀夫の美しい星をおもわせ重厚。しかしそれにしてもこういう作風だとキリヤマ隊長ははえる。で潜入捜査の面々の変装はといえば。あのmjの面々にくらべアレだが。そこがまたsriの面々っぽくてご愛嬌。リーヴ版スーパーマン同様。リンダハーディスティーのリケジョスーパーヒロインぶり。プラス震災前の神戸埠頭その暗黒街物な波止場っぷり。それらが堪能できるという点で。涙なしではみれない程の永遠傑作。

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