2018年3月29日木曜日

さらばウルトラマン

やっぱり本作ホラー回である。岩本博士のフジ隊員殺害シーンは一番の山場だ。その他にもホラー要素がてんこもり。ウルトラマンの技をプログラマブルにことごとく粉砕していくゼットンの圧倒的なつよさ。チビッコの筆者にとってもトラウマ級で当時の子供達全員にあたえた絶望的無力感はもはやホラー以外の何物でもなかった。次の週からはキャプテンウルトラなどという似非ウルトラシリーズだったし。ゼットン。肉片となってさえ空からふりそそぎおそいかかる。ハヤタの記憶喪失ぶりがその痴呆的表情とあいまってかなり不気味。詳細不明のちいさな新兵器が急転直下な事件解決をもたらすのも不条理きわまりなく。本作。全編がスピーディーに展開して唐突におわる悪夢のジェットコースターか。きわめて白昼夢めいている。すべてをダークヒーロー平田昭彦がかっさらっていったという点でウルトラマンはウルトラqのスピンオフでやはりどこまでもダークなダークファンタジーだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿