2018年3月13日火曜日

侵略する死者たち

本作は怪獣が登場しない三部作。としてウルトラセブンマニアの間でかたりつがれる名作だ。しかし本当にそうだろうか。ラスボスの宇宙人は姿をみせないとされている回としてもかたられる本作だが。ラスボスはあの宇宙ステーションその物なのでは。宇宙ステーションというか巨大な円盤というか。かたちもなにやらおかしいし。おおきさも中途半端だし。使途不明な物体だ。なにやらスクラップの集合体めいている。そこで筆者はあれを怪獣といいきってしまう。名づけてデスシップ。そうさまよえるオランダ人ではないがあれは宇宙の幽霊船なのだ。ミステリーゾーンにでてきたあれとおなじ物。宇宙人ではなく地球人の搭乗員が。いまだみずからの死をうけいれられず。船内では死体が。ダンのいう念力とやらで。操縦しつづけている。ミイラ化した死体の散乱する中。影がうごめき機器だけがみずからうごいているシーンを想像するとこわい。巨大なうごく墓標。そう。そういう意味ではあれは円盤でも宇宙ステーションでもない。モンスター。れっきとした怪物怪獣だ。一種の。着ぐるみではない操演怪獣。そうだとしてみれば内部にとりこまれてどこかにつれさられそうになるウルトラセブン。あれは実はどんなはげしい攻撃よりもこわい。つまりなぜならそうあれは黄泉の国へとわれらがウルトラセブンをつれさろうとせんとするやばすぎる儀式だからだ。だとすると俄然。先の小さなコップにとらえられる小さなウルトラセブンあれも児戯めいた物にみえていたのだがそうではなかった事がよくわかる。よくよくかんがえると本作かなりこわい。そしてなにより最後のダンがとる電話。あれこそは死者からの電話。だったのだ。本作のゾンビは人をかじってしなせこそしないがいきたまま冥界へとさそってしまう能力をもっている。そののろいがウルトラセブン最終回だとするとメタメタにこわい。おそわれた通信担当隊員のその後が気になる。もしかしたら電話はその通信担当隊員からの物だったりして。

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