2018年2月8日木曜日

東海道お化け道中

本作は妖怪版必殺シリーズでもあり時代劇版仁義なきシリーズな集団ヤクザ抗争劇でもある。ヤクザが悪でならず者ならば妖怪は悪も悪。凶悪凶暴なくるいきったアウトローどころかモンスターである。そういうついわすれがちな事を再認識させてくれる。特に大人に。そうそして本作はネタバレになるからふせておくが怪物的純愛をえがいたラブロマンスいや純愛の怪物性をえがいたラブミステリーでもある。仁義の墓場か広島死闘編か。夫婦愛父娘愛をこえたある意味もうひとつの菩薩愛なのか。妖怪愛とでもいうべき純粋な愛の存在。執念。そんな事すらつかれた大人の筆者にきづかせてくれた。オバケ妖怪怪獣イコールお子様向そんなゆるキャラ的視点に日夜辟易している筆者としては爽快きわまりない好設定による日夜本ブログでかたっている持論の理論的反証ともなってくれた。つまり必殺シリーズというのは悪のしたで悪にくるしめられている小庶民を悪の更に上をいく悪がこらしめてくれるいややつざきにしてくれるアンチヒーローピカレスク暗黒街物の爽快感。だとすると本作は更にその上をいく魑魅魍魎ダークファンタジー。で正に本作の妖怪はころし屋の上をいくジェイソン系殺人鬼な訳でありその爽快感もころしの残虐さも貫禄も正にこれぞボーントゥ必殺という所の物となっていて爽快きわまりないという事がいいたいのだ。あと東海道の宿場宿場には土地土地の親分さんがたがいる。その設定がいわゆる股旅物だとすると。本作の中で妖怪みずからがいってもいるが。実はよくかんがえてみればわかるが宿場宿場の親分さんがたが入植する何百年何千年も前から妖怪という親分さんがたがそんな宿場宿場峠峠をとりしきっていたんだよなって事におもいあたる。そんでもってその親分さんがたのスケールもスゴミもヤクザでいう所のその器量ハンパなく人間の比ではないという事におもいあたる。で本作ではある見方をすれば人間ヤクザ一家と妖怪ヤクザ一家の勝負は歴然の一大デイリで。そんなカタルシス場面がラストに用意されている。が。その残虐さ非情さは仁義なきシリーズの比ではない。あたり前だ。相手は人間ではないのだから。その殺戮方法は文字どおりホラー。本作。はなっから妖怪物とうたったガメラ併映の子供企画の股旅物だから子供だましととってしまいがちだがもし純然たる大人向の股旅物として。そうザガードマンの怪談シリーズのような。タイトルもかえ予告もなく予備知識なく本作をみせられたらどうだろうか。その爽快感はある意味東映残酷エログロ路線さえもこえるブキミさオモシロさかもしれない。そうそう本作どこかオハナシがセーラー服と機関銃っぽい。妖怪一家もののけ組。セーラー服と機関銃のめだか組にまけてないかっこよさだ。一家。がデイリに勝利し山の中のホコラの。事務所。にたのしげに帰還するラストシーンの現代的。そう現代的。かっこよさといったら。傑作ジュブナイル。

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