2017年10月19日木曜日

荒鷲の要塞

要塞化された山間の古城への侵入と脱出の大作戦。スパイがらみのせいでのっけから計画はつつぬけ。あっという間に実行部隊はたった二人に。麓の温泉地が平時とはうってかわって大スペクタクルの舞台とかすところは巨大な密室といったかんじで筆者一人勝手にもりあがる。それが存分にいかされているのがロープウェイでのこれでもかといわんばかりの特殊効果むきだしの異常な高所感バリバリのアクションシーン。ナバロンの要塞の要塞は絶海の孤島の断崖でみるからにアクション映画映画していたが本作の要塞は本来なら怪奇映画のそれのようなドラキュラ城めいた立地でおかげでいりくんだ二重スパイばなしが俄然いきてきてなにやら映画全体が戦時怪談のようにさえかんじられてくる。ラストの米軍イーストウッドのセリフ。次の作戦はイギリス人だけでやってくれがダークにわらえる。テレ東の午後ローでやるふるい作品はよいのがおおい。たぶんわかいスタッフのチョイスにもかなう時をこえた底力で潜在していた作品ばかりだからだろう。定番の名作からちょっとはずれた作品の再見再評価ができてこれはこれで筆者的には非常にうれしいのだ。

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