2017年2月6日月曜日

怪獣総進撃

と言っても映画の方ではない。帰ってきたウルトラマン第1話の方。やはり郷の死までと復活後の異様さが際立っているように見えた。特に岸田森が。彼こそが郷の死の世界つまりウルトラマンの世界への水先案内人なのではないだろうか。世界を一変させるトリックスターだったのではないだろうか。郷のレースへの復帰の意向を驚くほど冷淡にはねのける。その豹変演技は正に怪奇大作戦での狂鬼人間に通じる凄さだ。だからこそ抜け殻のようになって怪獣のもとへと車を飛ばす郷の件がロードムービーのようにさえ感じられるのだ。24年目の復讐で牧が猿島へと船上の人になるシーンと重なるドラマチックさだ。岸田のこの演技力で第2話までの郷のウルトラマンとしての不全感を補強しているからこそ稀に見る自然さでウルトラマン登場を描くことができている。ちなみに第2話での郷は地に足のつかないタビニン寅さんのよう。 初代ウルトラマンが視聴者を橋渡す狂言回しイデに正体を訝られることで補強したのと好対称だ。

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