2016年12月3日土曜日

フランケンシュタイン対地底怪獣

ウルトラマンはガンダムやエヴァンゲリオンやウルトラセブンのようなリアルな悩めるヒーローではない。ウルトラマンは宇宙人の宇宙船と地球人の宇宙船の衝突というあり得ない惨劇その中での死から誕生した。キセキでありグウワであり別世界物語である。そのことを忘れてはならない。ここが水爆実験から誕生したゴジラと同様。正邪まるごと飲み込んだヒーローを越えたヒーロー。ダークヒーローたるユエンなのだ。確かにゴジラにもウルトラマンにも悩めるヒーロー成長するヒーローとしての変節は刻み込まれている。しかしそれだけだと今の時代にまでは残れてはいないはず。巨人の星の主人公とあしたのジョーの主人公。どこが違うか。あしたのジョーは力石をその手で死に至らしめたという最悪の惨禍としての青春の終わりのその瞬間にダークヒーロー足り得。だからこそ。その後のジョーの物語。どこかそこはかとその登場人物すべて狂気にじませ永遠の妖しい魅力。オーラを放ち続けているのだ。本作のダークヒーローフランケンシュタインの誕生も人類史の一大惨禍たる原爆だった。そう誰もが以下の事を。忘れていたのだ。ウルトラマンも実はダークヒーローだったことを。つまり本作の最大の価値はそのことをつねに思い出させてくれウルトラマン神話の原点中の原点たり続けているところにあるといってまさに過言ではない。さらにここでいうウルトラマン神話とはウルトラマンが正義とか悪とかではなく根本的にメイフマドウな暗黒宇宙の暗黒物質のアナザーサイドな物理法則アナザーサイドな精神法則に負って産まれ行動しているということ。それを説いている。あの名作エイリアンさえクトゥルー神話に負っていることを忘れて観るならば面白さはサンブンノイチだということ。エイリアン2信者やサンガイ自衛隊信者は筆者がどうかその立場。現実の政治や現実の宗教などとは無縁の。はっきりいってほぼトンデモなメタな自分だけの仮想宗教の立場。からものを言っていることを。この日用映画劇場を書いていることを。察し批判しないでいただきたい。ワタシもアナタガタを批判シナイカラ。

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