2016年12月23日金曜日

恐怖のルート87

恐怖のルート87。タイトルからしてアメリカンニューシネマ時代のB級ホラーみたい。実に良い。飛行する怪獣がどこからともなく現れ国道上の車両を襲うだけの不条理さも。国道沿いの救護所が出てくるが貧相さと事務的な施療ぶりが不吉な場所の定番。ハイウェイ沿いの寂れたドラッグストアやドライブインを連想させハヤタの草むらへの逃走が実に萌える。石像も名作エクソシストを連想させる。少年をホームに訪ねる件はカラス神父が老母をホームに訪ねる件に重なって。ホラーはホラーでも乾いたアメリカンゴシックさのカーホラー。金城の沖縄とアメリカ南部は風土的にどこか通じるのかも。怪獣も後のクルマニクラスとかと違い実体がしっかりあってファンタジーに流れないでしっかりモンスター物を固持。石像と。高原から眠りを覚ます怪獣の相似は高度な偶然でまとめ。さすがの脚本。ヒドラ。どこかメキシコの山の奥ででも静かに眠りについてほしい。アキコのしょったセリフのオチもキュートだし。ウルトラマン。金城節が鮮やかな一本。ポーな同じくカーホラーの。qのクモ男爵が観たくなる。

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