2019年2月6日水曜日

仁義なき戦い頂上作戦

全編襲撃場面。だがこの虚脱感はなんだ。まるで傷天じゃないか。子分に車におきざりにされる広能昌三なんてもう小暮修そのもの。主人公しんでこそいないがパクられて途中退場。後半は主人公不在でもうカオスそのもの。代理戦争が迷宮感覚だとすると。本作頂上作戦は崩壊感覚。すべてがガラガラとくずれおちていく感覚はクセになりそう。そういえばやはりしんでこそいないがパクられる野崎弘。えんずるは小倉一郎。前回かいた渡瀬恒彦の不条理ヒットマンにつうじる役だが。小倉一郎のことをアンソニーパーキンスとかいたツイッターがあった。やはりおなじようなことをかんじるひともいるのだ。仁義なきシリーズでえがかれる無慈悲にしんでゆくわかきヒットマンたち。かれらはヤクザではなくサイコやカフカなどの不条理ホラー世界の住人だということ。だから仁義なきシリーズはふるびない。原爆スラムにおしよせる警官隊。ドブ川を逃走。下水道ににげこもうとするところを逮捕。このドン底の泥沼感はまさにベトナム戦争のジャングル戦の暗黒感。このぐじゅぐじゅでぐだぐだ。シリーズ次作ではオープニングがオウムのようなカルト政治結社の原爆記念日当日平和デモ。このすくいなささよ。これぞ真のホラーそういえる手法でこそ暴力の真のおそろしさは身体レベルでつたえうる。それを証明するそれが仁義なきシリーズ。

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