2018年12月24日月曜日

三大怪獣地球最大の決戦

本作はなにかとキングギドラでかたられがちだがガメラにおとらないよいこのみかたモスラがすてきすぎる。ドラマ部分もまるで太陽にほえろのような青春刑事ドラマだ。あかるい作風がとてもよい。前作で親兄弟をころされみなしごに。でもくじけない。双子のうちでも微妙にちいさいほうだったくせにもうけなげでけなげでモスラ最高だ。ゴジララドンさえも戦災孤児仲間のように最後には崖のうえからみおくってさえいる。なける怪獣映画である。戦後史的にみればゴジララドンは戦争の恩讐をひきずっている。しかし本作でのモスラはそれをこえるようさとしている。まるで二人のくらい目をした傷痍軍人をはげますはだしのゲンのようでもある。故郷のインファント島も今はみるかげもなく荒廃。たよるものはなにもない。なのに本作でのモスラはただただ明快に暗黒の象徴キングギドラにたちむかう。そういえば本ブログ先日の。前作でのモスラ亡霊説。うらづけるような展開が本作においても用意されている。本作では金星人の霊が王女にのりうつりやはりキングギドラの脅威を予言おおくの人命をすくうのだ。なので本作でも前作の母モスラの霊のようにモスラには無名の無言の庶民めぐまれない子供たちみんなののぞみがよりそいたくされ応援しているといえる。この明朗さはうらをかえせばそれだけ戦災孤児や傷痍軍人といった戦後の薄明をえがきそこにうもれた闇をうきぼりにしているともいえる。だからなけるのだ。同時に本作はそれまでの核の問題も言及していないし自衛隊も後景にしりぞきおよびごしの安保的国防である。あてにさえしていないのだ。モスラは筆者のようにひよわな戦後民主主義の子供ではない。原初の子供である。だからこそ薄明なのだがそのぶんファンタジーにもあつみがでている。さてハリウッドでリメイクされる本作こうしたおもいもふくめてのぞみ期待したいとおもう。

0 件のコメント:

コメントを投稿