2018年11月13日火曜日

ガメラ対深海怪獣ジグラ

ゴジラ対ヘドラと同年の作。でしっかり海洋汚染も同様に踏襲し。ともに宇宙からの来訪者なのだが。ヘドラ以上にその存在が生命体としてはかなり難解というか複雑というかイイカゲンというか。そのトンデモ生態。よくいえばクトゥルーっぽいともいえるが。みずからの頭をホラー洋館によくある剥製の壁かけのようにして円盤のロビーの軒先に鎮座しておられるのにはまったくおどろく。ごていねいに蜘蛛の巣までからみつかせ。ほぼ新春かくし芸大会のハナ肇かよ。ジグラ星人。それよりなにより本作ジグラが。個性的な怪獣ばかりのガメラシリーズのなかでも永遠不滅なのはジャンル的にサメ映画ともとれるそのフォルム。三段背ビレを水面に波だて。おそってくるのだからこれはこわい。で本作あのジョーズ2ににている。ジョーズ2。じつにただしい怪獣映画パート2のありかただった。ホラー映画から見事なまでに子供むけ怪獣映画へとかわっていた。シーテーマパークが舞台なところがまずおんなじだし。そしてともに筆者のガキ秘密基地ゴッコ魂に点火。かつおおいに満足させてくれるところ。ジョーズ2では無人島探検とばかりにイカダとヨットで沖というがすぐそこの送電島までという子供らしさ。本作では。たどりついた無人島が絶海でもなんでもなく鴨川のチョイ沖。ホームレスと遭遇。怪奇大作戦24年目の復讐をおもわせ迷作いや名作の気配濃厚。で御当人のガキは絶海どころかタイムスリップまでして過去の島にまできてしまったとまでいっている始末。この日常の冒険化のハナハダシサ。このユルサ。自分も。高校が造成地の新設校。掃除時間。校庭のうちすてられた長靴をひろって。横溝な。伝奇探偵ゴッコにふけるような奴。まさに中二病ならぬ小二病。なので。みているこちらをジグラジョーズ二作ともなんともメタフィクショナルかつシュールな気分にしてくれる。そんなハッピー映画。いや映画ハッピー。追伸。壊滅した世界のため人類は鴨川シーワールドに避難そこをおそうジグラむかえうつガメラなのだが。だからなのか普通。海を画面にいれる陸側からの構図なのだが本作とにかく海側からのシーワールドをつねにはいした構図ばかり印象にのこる。怪獣映画としてはスゴく変。やっぱりディストピアsf映画だからか。

0 件のコメント:

コメントを投稿