2018年10月9日火曜日

輪廻の村

30分にもみたないが起伏にとむスペクタクルな脚本は。まるでダイジェスト。逆に急展開ぶりが。スリリングかつシュール。なにげに主人公が絶叫美人風で大根なのも。b級ホラー的ポイントたかし。ところで本作なにより感心したのは村人の数のすくなさ。前世の復讐をちかった者が都会からひきつけられるようにまるですこしづつ飯場のようなこの村にあつまってきたのであろうことがしのばれる。その設定が実によい。輪廻の村というより殺人者の村のタイトルがにあいそうなほどにハードボイルド。すべてはあのあれはてるにまかせた墓地だけからはじまったのだ。墓石もなくまるで工事現場か造成地。そのなげやりなそのかわききった荒涼さが実に心地よい。そのおかげでしめった横溝くささがまるでなく。ゾンビ村やドラキュラ村のような風情に。

0 件のコメント:

コメントを投稿