2018年10月26日金曜日

ウルトラマン夕陽に死す

qの一の谷博士。マンのイデ隊員。セブンのアマギ隊員。エースの梶隊員。ウルトラシリーズにはマッドサイエンティスト一歩手前のようなレギュラーの系譜があることをわすれてはいけない。では帰ってきたウルトラマンにおけるそれは誰か。岸田隊員ということにはなってはいるがどちらかというと郷の対立者といったイメージのほうがつよい。そう坂田健である。プリズ魔の回ではそのマッドサイエンティスト一歩手前キャラが全開でもはや怪奇大作戦の牧史郎そのものだった。わすれてはならないのが本作の冒頭。マットビハイクルのスタビライザー開発シーン。じつにじつに印象的かつ唐突だ。そしてなによりも敵のナックル星人が宇宙人というよりも完全にマッドサイエンティストとしてえがかれているという点。そしてさらには坂田健の死。ということは本作とはじつは地球人宇宙人二大マッドサイエンティストの一大闘争とみることができる。その結果の正義のマッドサイエンティストのじつにダークヒロイックなシニザマ。だから本作はだんぜんおもしろいのだ。感動するのだ。本作。ゴジラ第一作由来のマッドサイエンティストものの王道中の王道の伝統の遺伝子が怪奇大作戦同様しっかりとうけつがれていた。

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