2018年8月4日土曜日

『アルファヴィル』(1965年)

たしかに当初は地球そっくりの別の星の街とかんじただろうがすぐにそれはやはりここは地球だ。ただいつもとどこか微妙にちがう。そうかんじるようになる。ここの罠というか二重性というか都市の魔性に主人公レミーコーションもだろうがみている我々もまきこまれる。そこが本作の鍵だ。つまりクーデター。というのもさっき変な白昼夢をみたからだ。あつさばかりのせいでもないだろう。というのもまどろむすこし前川本三郎著雑踏の社会学というふるい文庫本をめくりデモから見た町というのをよんだからだ。夢の方の内容はといえばこうだ。新宿の街。西口はいつもどおりなのだが東口にでてみるとどこかが微妙にちがう。どこか別の駅におりまちがえたかのような気分。おおきな道路をはさんで左右にビルがたちならぶ。ありふれた風景だ。でも車が一切とおっていない。おまけにやたら工事中の地下や施設ばかりでいたる所に架設の足場がそびえその足場の方へと迂回させられる。足場には急な階段がつけられのぼってはおりてをくりかえさせられる。なにか軍事都市化への超大規模な工事のようにもかんじられる。とにかく奇妙な街だった。そしてよんだ本の方の内容だが。デモから見た町の町とは新宿それも1968年10月21日国際反戦デー新宿騒乱の日。それで変な夢をみたのだろうか。

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