2018年7月2日月曜日

ひき逃げ(1966)

あのひっきりなし車が爆走する横断歩道なしの信号なしの車線なしのせまい国道のようなモノあれはもはやバケモノだ。この誇張はマジックリアリズムの小説や絵画の域でさすが芸術家カントク。ありえないモノを実写で工夫してうつしだすという点においてはもはや本作東宝怪獣映画ソノモノのセカイ。たぶんあれは。巨大なオープンセットでよくみるとおなじ車が何度も画面にでいりしているはず。それにしても。そんなセット撮影をロケでなく現実にやってしまいそれをシネスコサイズでみせきってしまうところに東宝の当時のもはや狂気とさえいえる大特撮大志向がうかがわれ先がおもいやられるあくまでもよい意味でたとえばノストラダムスの大予言にいきつくとかの。さすが。黒澤明や石井輝男にリスペクトされるカルトカントク。まさに。スクリーンでみせる地獄スペクタクル交通地獄編。

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