2018年2月25日日曜日

帰還兵

未開の地って程ではないけれど田舎に突然ヘリコプター軍団が襲来するってのはやはりおそろしい。都会なら機動隊とかすぐたすけがきてくれる。田舎のドライブインだ。もう観念するしかない。そんなベトナムの村人が遭遇した恐怖とおなじ物を本作のアメリカの片田舎の住人達はあじわう。それも何の前ぶれもなく自然災害のように不条理に。そこにこそ本作のリアリティーがある。荒唐無稽のsfホラーのようだがしっかり日常が戦場化する点においてゴジラ1954のような正統的戦争映画なのだ。観客にもどうしてこんな事になってしまったかとかんがえてしまう隙をあたえない。ありえる事だ。事実自分達はおなじ事を既におこしている。そんな風におもわせる。アブナイ作品なのである。そういう意味では新トワイライトゾーン1985中のヤングアダルトでライトノベルな物と世評ではなってしまっているが。単に娯楽職人監督とはいいきれないふりきれたロックな監督の手によっているだけに独立した作品としてみた場合その反戦メッセージというか風刺は。しっかりと重くうけとめなくてはいけない。はまるとヤバいドラッギーな魅力にみちているからだ。80年代の作品だが。それもテレビの30分ドラマだが。その後の現実のアメリカの911テロや乱射事件や311をかんがえるとある意味封印作品級かも。サントラも一聴だとピーガブもろパクリに換骨奪胎したブルースハープ曲の無害な胡散くささでよい意味で一寸お洒落な安手のMTVにもみえる本作。そのかくされたぬき身のアブナサをよい意味で隠蔽してる。ってのもあるかも。その演奏は何処かブルースでレクイエム。

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