2018年1月14日日曜日

京都買います

美弥子はみずからをしてついに永遠の虚空の彼方へと仏像のうまれた場所へと仏のうまれた何処かへと転送させると永遠に牧の前からいなくなってしまった。輪廻転生の無常すらたたれ虚無その物の何もかもがなくなってしまったその絶対的ウツロの跡にいれかわり仏像がおかれたのはせめてもの仏の慈悲だと筆者はおもっている。三島の天人五衰のラストがちょっとよぎる。しかしsfなのか本作はそれではおさまらずその瞬間転送装置は暴走をはじめあらゆるうつくしい物すべて異次元の虚空に転送され京都は荒廃の極にそれどころか世界その物もここにおわりをつげてしまった筆者は本作のラストをこうその位の規模の物とし実質的怪奇大作戦最終回の大団円と解釈している。既に番組冒頭から世界その物がゆらぎはじめていたではないか。物質転送装置なんて発明それはかるく核をこえる終末的マッドサイエンスなのだという事。前シリーズウルトラセブン最終回やはりおなじ世界滅亡がテーマだった。がそれは回避された。しかし筆者セブン最終回数話前の円盤が来たそのラストのスクラップの山の間を沈鬱によこぎるフクシンが本作のここでの牧とかさなってしかたない。あの不穏な世界のおわりをさえおもわせるサイレンなりひびくあのシーンこそウルトラセブン実質のラストシーンではなかったか。

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