2017年9月27日水曜日

侵略者インベーダーは隣りにいる

侵略の武器は、プラスチック爆弾ならぬ金属爆弾。マンション上空をただよう重金属ufoも、めちゃめちゃシュールだ。隣室の住人が殺害憑依され、自由に自室にでいりされる恐怖。近未来タワーマンションでの、しらぬ間の、侵略者によるライフラインテロ。最上階ならではのセレブな孤立のこわさが、よくでている。主人公達による決死の救出劇。爆発炎上阿鼻叫喚の最中、等身大のミラーマンが、いきなり廊下にあらわれる。変身道具は瓦礫の中のコンパクト。天井裏の光ケーブルでも移動したのか、目の前に突然、とびおりてきて、女インベーダーをおそう。そのすさんでて、ホラーなかんじは、正に変身人間。崩落の中から巨大な姿をあらわすのも、どこか雪山の悪夢のようで、正にダークヒーロー。オープニングもミステリアスだし、ラストが国際空港なのもよい。セキュリティなど、高度な都市論を内包している。ミラーマン第二話。ライフラインがテーマで、金属感鉱物感で全編をおおう、その作風が何処か、あの変身人間シリーズをおもわせ、それら要素その物が、作品世界その物にすらなっている。小道具やセットの、雄弁な事、雄弁な事。マテリアルかつインダストリアル。もはやポストモダン芸術の域。都会的をこえ都市的。ここに、もうひとつの幻視された、1980年代近未来東京がある。変身人間シリーズの更なる昇華である。

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