2017年5月29日月曜日

吸血地獄

本作やクモ男爵そして侵略する死者たちになぜこうもひかれるのか。こうかんがえてみた。これらが無声映画時代のモノクロ作品だとしたら。たしかに非常に、につかわしい。クモ男爵などもろにそのものずばりだ。のこる本作と侵略する死者たちもその現代のテレビドラマ作品としてみたばあいのマイナスともなりうるいくつかのシーン。たとえば本作の吸血鬼メイク。無声映画時代のモノクロ作品だとしたらそのグランギニョールなかんじはプラスにこそなれけっしてマイナスではない。異様に、くらいホテルの屋内撮影も遊園地のオバケ屋敷とかんがえればやはりグランギニョール的にプラスしている。侵略する死者たちのコップ内のウルトラセブンもクライマックスの、これもやはり異様に、くらい宇宙空間での戦闘シーンもことごとく現代のテレビドラマ作品としての異常な過剰さがすべて無声映画時代のモノクロ作品だとプラスポイントとしかいえなくなってしまう。qのそのたずさわったすべての作品が例外なく傑作である円谷一。いかにウルトラqのそのグランギニョールな無声映画時代のモノクロ作品的というフォーマットがふさわしいものだったかがわかろうというもの。

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