2016年11月28日月曜日

怪獣大戦争

キングギドラはモニター映像としてだし。ゴジラとラドンは冬眠姿だし。怪獣達の初登場シーンそのカタルシスの無さは半端無い。初戦の舞台もセット感バリバリだし。ここまでくるとタイトルの怪獣大戦争。スタッフの悪意に満ちた皮肉としか思えない。お陰で相対的に人間ドラマが前面に。それどころか子供が見るにはアダルト過ぎる濃密な男と女の空気感さえ。大人になった今だからわかる。土屋嘉男の変態演技。中二病を先取りして余りあるし。ニックアダムスのコネリー007張りのセクシーさの前には水野久美さえ清純に見える。前作がa級なローマの休日なら。本作はよくあるチョット変な日本を舞台にしたエキゾチックなb級アバンチュール映画。そんな風に見直してみるとその演技合戦はまれにみる面白さだ。怪獣達も負けてはいない。試合開始のゴングを待つゴジラ。座り込んで手の甲で首元の汗を拭う。萌える。ラドンもいつになく人格いや獣格を感じさせてくれる。なるほど。人間怪獣入り乱れてのその怪物的演技合戦。そういう意味での大戦争だったのか。笑。

0 件のコメント:

コメントを投稿