2016年9月25日日曜日

『怪談新耳袋』「赤塗り」

真っ赤な付け爪の真っ黒な人間に主人公の女子学生が襲われる。 それも非常外階段付きのビルが舞台。 最早これは『怪奇大作戦』の「美女と花粉」のオマージュか後日譚かと。 そうとしか、この中年オタクには思えない。 思いたくない。 だって楽しいから。 主人公の友人の住む、このビル。 普通のマンションにしては1階のドアのロゴが会員制か何かのジムっぽいロゴに見える。 もしや、あのトルコ風呂を経営していた会社が大成長しての、その系列会社の、そのロゴだったりして。 だとすると、もうこれは叫びたい位、怖い。 オチなんか、だって、もう、あの作品が元ネタか、どうかは責任持たないが、あの作品を知っている、この身としては。 不気味な友人を前にしての、あの直後の主人公の変わり果てた姿を思うと。 犠牲者は爪がボロボロになり全身真っ黒になって呼吸困難で死に至る。 だから幽霊は点け爪だったのだ。 怖。

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