2012年2月25日土曜日

タクシードライバー

青春の名画は中年の目で見方をかえることでふたたび魅力的になるようだ。たとえば時計じかけのオレンジ。当時は主人公のアレックスのアンチヒーローぶりにばかり目がいっていたがやはりこれはアンチユートピア系近未来SFの社会派集団劇としてみる方がいまでは気にいっている。アレックスは審判のKのような存在とみるべきだろう。若者の力づよさより不良少年のいたたまれなさをアレックスとその仲間のなかにみればそうみえてくる。逆にタクシードライバーは当時のニューヨークの荒廃とタクシードライバーという存在のうらぶれ感でヒーローものというより街をえがいた映画とばかりおもっていたがその後ターミネーターとかロボコップとかでてきてやはりトラビスはアクションホラー系アンチヒーロー。そうみるほうがよくおもえてきた。タクシードライバー姿はスーパーマンの新聞記者姿のようにおもったほうがよい。トラビスというタイトルにして続編をとる。舞台はベルリン。とか。でもブレイド3部作みたいで失敗しそうだけど。でもスコセッシえんじるへんな客なんてなんか吸血鬼みたいでそれとしてみるととんでもない名演だった。

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