2019年5月24日金曜日

愛される悪魔

第三回のときの心理カウンセラーのように犯人ではないが巨悪っぽくどうやら背後にこの後妻業の女がかんでいるようだ的に不気味な存在としてえがくこともできたのであろうが。ちょっと今回はちがう。でっぱなしだ。だが今回それはそれなりにいやそれ以上におもしろく不気味かもしれない。後妻業の女をしたたかな感情の浪速のど根性女的にえがきマリコの知性的京都女的なものと対峙させているともとれるからだ。そしてだからかどこか奇妙に観念小説めいて形而上ディスカッションドラマの内的宗教葛藤のようにもみえる。それによって後妻業の女の存在が実はもうひとりのマリコの心的虚像のよう。そういう意味では今回はある意味幻想的タッチな異色回だったのかも。土門がマリコをとおしてみた一夜の悪夢回。

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