2018年11月26日月曜日

続・猿の惑星

本作は猿映画としては完全に失敗しており今みると猿惑シリーズ随一のトンデモ編もしくは番外編とうつる。しかし第四作の征服とならべた場合その意味と弁明うきぼりにならないでもない。そうまるでポジネガの関係。たしかに征服での人類のえがかれかただが生体実験とかロボトミーとかどこか偏執的で本作のテイストをのこすしまた本作でのゴリラ侵攻これも実にちゃっちくなってしまってはいるが征服での暴動とおなじ次元事態であろう。そしてなによりテレビ放映のさい核のおそろしさを子供たちのわれわれ世代たちに第一作とたてつづけようしゃなくつきつけて初見時トラウマ化させたという点では大成功している。つまりノストラダムスの大予言系絶望映画。それは本作がホラー映画の手法をとっているせい。そしてだからかsfかつホラーとしてはかなり冒険的こころみすぎて中途半端はいなめない。しかし新大陸暗黒時代の魔女がりや白人至上主義秘密結社な薄明の裏アメリカ史っぽい陰湿さはとにかくエグい。これらを征服は克服し傑作たりえている。そう閉鎖空間ドラマとして地下世界が本作ちょいちゃちすぎるのだ。だから征服はそれをロケとした。それもゾンビのように現実在の巨大モール街を利用。本作での地下街。それは怪奇映画になくてはならないゴシックな洋館の役目をおうものだろう。もしこれがロケで。たとえば廃坑を利用したゾンビ続編死霊のえじきのようだったら。死霊のえじきのように成功していただろう。ミュータントはゾンビというより完全にドラキュラである。これはこれでなかなかゾンビにはないヌメッとしたエロチックさでよかったが。そしてなによりテイラーつまりチャールトンヘストンの存在感。彼が大人の事情で主人公となりえずまるで最後にすべてをもっていく超ダークヒーローヴァンパイアハンターヴァンヘルシングたりえている点。いずれにしても第三作の新をやはりトンデモアクロバチック続編な。シリーズ随一の現代アクション編とするならばやはりアクロバチック続編である本作ももっとシリーズ随一の静謐レトロなあじわいの古典的ホラー編として評価すべき。ミサシーンのヤバすぎるオーメンそのものな音楽は絶品なんだから。

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