2017年7月2日日曜日

マイノリティ・リポート

このまま生体認証技術がすすむと、生体情報をぬすむ意味がます。生体情報を血液とたとえると、情報をぬすみ悪用する輩、そう吸血鬼が真実味をおびてくる。それもあたらしい吸血鬼だ。首筋にそっと牙をあてる。被害者の首筋にはアイシーチップが。吸血鬼の牙は高度なよみとり機で、接触非接触でよみとってしまう。病歴から遺伝子情報まですべて、アイシーチップにおさめられ、犯罪者は過去の犯行どころか、未来の犯行も予測されかねない。本作は最新麻薬がらみで、血液的な物を暗示している。もう一度ニュータイプの、吸血鬼映画として観かえしてみたい。バチカンには今後の災厄と犯罪が、すべてインプットされている。その予言データを盗み変更する、それこそが犯罪者達テロリスト達の、存在理由とさえいえるようなった。まさに情報とは清浄な血液で、それをかきかえる悪魔の行為とは、まさに吸血鬼による吸血行為、その物といえはしまいか。かきかえようとするものと、かきかえさせまいとするもの、その息づまる攻防のドラマ。犯罪予知物なるあらたなジャンル。でもこれって科学捜査物と紙一重。怪奇大作戦やエックスファイルが、背後にふかく吸血鬼物の闇を常に、かかえてきたのはむべなるかなで、いかに先進的だったかがわかる。余談だがそんな風にして、ゴッドファーザーシリーズを、ギャング一家ではなく吸血鬼一家の、それとして観かえすと、いかにも難解だったパート3が、邪道なまわり道だが少し理解しやすく、かんじられるかも。

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