2017年5月5日金曜日

大爆発五秒前

初期のウルトラマンって独特の魅力がある。フランケンシュタイン対地底怪獣のフランケンかサンダが仲間が危機に陥ると毎週山からサッと降りて来てその窮地を救いサッと山へ去って行く。もしくはその不死身さでバラバラになって生死不明のまま終わる。そんな哀愁の巨人獣人なフゼイがある。ヒーローじゃない。怪獣と同列のモンスター。異形のダークヒーロー。ラゴンはqの中でも非常にクトゥルー神話的な怪獣で本作のマンますます神話的な謎の巨人めいている。またラゴンの撮られ方もガイラっぽくてホラーだしマンとのバトルからはサンガイを彷彿。qラゴン編のサスペンスな感じがストレートにスケールアップしてる。本作。ラゴン再登場編を超えて。もはやフラバラサンガイオマージュ編というオモムキで。あのジラース。ゴジラオマージュ編に並ぶ。シーンとしても山の崖の中段に引っ掛かった核弾頭へと命の危険かえりみず手をソッとのばすとこなどフランケンが高島忠夫を助けるとこと重なってグッとくる。また世界大戦争で使われたあの特徴的な禍々しい核爆発の火球特撮が流用されているしマンがフランケンと同様。原爆への耐性が強いことも暗示し。静かな反核メッセージ。あと巨人サイズのラゴンが小さな人形のようになって墜落していく崖。そんなスケールの崖。サイズ的に有り得ないと思え府に落ちなかったが。放射能のため人格崩壊巨大化狂人化。ラゴンの出現の悲劇的なジャミラを越える事情を考えれば殺獣光線でリアルに焼き殺したりするよりは夢が残って良いか。と思えてきた。そういったとこがサンガイって見ていてやりきれないので余り好きではない。海底火山での最期の時。ガイラ。もう光線で弱りきっていたように見えるから。ラゴン。それとも最期くらいは人間サイズに戻してやろうというスタッフの優しい心遣いか。

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