犯人が元アイドルで。売れなくなって引退中に引きこもりになって母親にdv。で車椅子沙汰。それを隠しての芸能界復帰の為のオーディション合宿。ドラマにしてはかなり鬱なdv回想シーンだった。胸糞な犯人像。せっかくイケメンぞろいならもっとblっぽさとか少女漫画っぽさとか欲しかった。干し芋とじゃりン子チエの鉄っぽい父親のガンバリ。まぁそれもアリだけど。
2021年12月2日木曜日
2021年11月25日木曜日
マリコvs鑑定王子
ふるさと納税というデスゲームにまきこまれた三人の若者たちの悲劇。地方出身者の悲哀がえがかれている。地方への国家予算はかぎられた税金そこに人気投票型のシステムを導入することで国は枠のうばいあいとしてしまった。それはあたかも近未来ディストピア国家のよう。ミステリー解決の鍵は長スパンの歴史でおこった太陽フレア異常期というsfっぽいトリック。
2021年4月17日土曜日
怪獣残酷物語
ウルトラファイトの魅力はそのロケ現場にある。竹林の中や石畳の海岸それも人影のない。それはまるでsmやアオカンのブルーフィルムのようである。ただただ永遠にくんずほぐれつしているだけ。そういうところが両者共通している。企画者関係者がいかに怪獣にエロティシズムをかんじるタイプの人間なのかがよくわかる。
2021年3月1日月曜日
24年目の復讐
最近。本24年目の復讐の地獄の黙示録との相似に気付く。奥地の人間離れした最強殺人兵士部隊に主人公がシェイクスピアっぽい運命的血縁の不条理もしくは狂気で導かれ。船で向かい。遭遇するという。趣向まで同じ。カーツのようなドクターフーがミステリアスに教祖じみている。一言も喋らないので深い暗黒の思想性宗教性政治性が滲み出す。ロケも地獄の黙示録同様効いていて見事なベトナム戦争の掘り下げ回。
2021年2月16日火曜日
あけてくれ
ユートピアとディストピアは紙一重なのだ。サラリーマンの悲哀というよりガチガチのaiが支配する監視社会管理社会ディストピア物語として観た。完全に濃密過ぎでウルトラqを逸脱した独立な短編映画の名画として成立。カーラジオからの尋常でない渋滞情報はまるで首都脱出のようなウィルスか何かのパニック感ですらある。突如。黒封筒に施されたペーパーディスプレイ越しに出現する友野の顔はまるで1984年のビッグブラザー。ハタマタ赤死病の仮面のプロスペロー王。汚染された下層現実社会から。ヒトリ。逃れ。君臨。aiの神に仕えるカルトの教祖のようでもある売れないsf小説家友野。監視社会管理社会へ直行のインターネットaiテレワーク引き籠りの今日の如き不要不急業従事者の現状。を風刺予言しているようで本作。自分の中ではその脚本も徹底して硬質なのにどこか粘着質で不穏な演出もダブル主演の柳谷寛氏と天本英世氏の名演もゼンブ含めゴダールのアルファヴィルに並ぶ逸品。地下深く見知らぬ都会の隅の自動運転エレベーターで潜って底にあった海に浮かぶユートピア。その造形が何とも遊園地。地下に降りたはずなのに青空と海のデパート屋上ってなここのシュールさは諸星大二郎の漫画にもあった。宇宙ステーションから自動車から何から何までインターネットに繋がり空を飛んでいる。ラストでは相変わらず柳谷氏が千鳥足でさ迷う。もはやゾンビ状態。電車が空を舞う夜の雰囲気。どこかそのヤケッパチさが酒場街にある映画館で観るフカサク東映ヤクザ映画テイストもありツボだし。更に四次元列車から帰還しただけなのに精神病患者どころか高リスク感染病者のように厳重真空減圧強制隔離された女性も怖い。怖すぎる。壁には。この女性が描いたのだろうか。暗黒宇宙絵画。まるで映画マタンゴかエイリアンを想起させクトゥルーっぽい。追伸。洋館お手伝いさん小田急ロマンスカーの3点セットはそのままウルトラセブン緑の恐怖に。円谷一氏のそのメタな遊び心と絶望セカイ系体質に目眩しそう。