2025年1月5日日曜日

宇宙人東京に現わる

妖星ゴラスが国連というきなくさい大組織を中心にまわる大上段にかまえたあつき科学者群像劇だとすると本作は一転まとめ役も世界会議なる仮設の正体不明のものだし科学者達もカジュアルな友人ネットワークで小津映画かよな宇宙軒などという和風バーもからみ庶民派科学者達の苦闘がなんともほほえましい。そんな舞台設定に岡本太郎の特撮キャラや的場徹の特撮セットがよくにあってて特に的場徹のそれは和風古民家から最新研究施設へのパンも不自然ではないくらい鍋や釜的な日用品的したしみやすさがある。これこそ江戸情緒か。ゴラスや世界大戦争よりもより寓話的なウルトラq宇宙指令m774につうず。

蘇州河ふたりの人魚2000中国ドイツ日本

じつは死んでいた系の成仏できない霊がみている時縛タイムループ映画。勝新の燃えつきた地図のような死んだ男が永遠に幻の女をさがすフィルムノワール。アニメ火垂るの墓の池と本作の河あと醉いどれ天使の水たまりは三大汚染映画。マーダーはタクシードライバーのトラビスビックルのような。歴史ある街によく都市伝説している幽霊で。上海やニューヨーク神戸など滅びゆく裏通りの飲み屋を訪れればスナックのママやバーのマスターに話が聴ける。彼らはゴーストライダーとよばれている。

2025年1月4日土曜日

感染列島2008年製作の映画

血の涙をながすゾンビ状態で廃墟の街に潜伏する感染者を反乱分子とし狩り出してゆく戒厳令下の自衛隊。このまま日本はなくなってしまうのか。後半そんなすさまじいパニックホラー映画となる。なんという国政の無力。まったく未知のウイルスであることが判明しそれまでの努力がすべて水泡にきす。もうこうなると感染症映画のテイさえみずから否定にかかったも同然。日沈リメイク版ばりの絶対的ノンポリティカルフィクション絶望映画。発症源病院は地方都市だからか医師看護師大半無事あと長野が無事なくらいで大都市はどうやら軒並み全滅。ラスト復興具合を見せるも北海道など地方のみ。日本限定でこの死者数。そらおそろしいほどの政治のえがかれなさ無力さはホラーとしかいいようがない。次パンデミックこそ現実はまったく逆の痛快希望ポリティカルフィクションの方に振り切れて欲しいものだ。

2024年12月31日火曜日

霧笛が俺を呼んでいる1960

第三の男の翻案というだけで興味ぶかい。ウィーンの戦災廃墟感をどう翻案するのかとおもったら。霧。自然の霧もだが暗黒街ヨコハマの陰謀の黒い霧。その霧のなかを赤木があるく。このあるく姿がヨコハマににあいすぎているし誰にもマネできない。たとえ優作であってもだ。そしてわすれてはならないのがその優作がヨコハマbjブルースでとりいれたかったにちがいないbl要素。本作。太陽がいっぱいの翻案でもある。主要男女四人全員。少年少女顔。の薄気味悪さ。西村晃も美少年。濃厚な生々しい大人の男女の性というよりピーターパンシンドローム的なガラスの同性愛臭が霧に充満。音楽も一部怪奇大作戦そのものなバイオリン高音のところがあって不気味。

2024年12月30日月曜日

PERFECT DAYS 2023

専用車両でのパトロール。tttユニフォーム。なにやら特撮映画の防衛隊のような重装備。そしてハードボイルドにきまったルーチン。複雑なトイレ機能の点検ルーチンがすごい。マイティ号か。轟天号か。これはブレードランナーなポストコロナディストピアが舞台のサイバーパンク映画なのか。そこはかとない江戸のかおりがよい。役所主演だからといって。いつものワケアリ過去人物とはかぎらない。身をやつした忍者か剣豪か宇宙からのヒーローかもしれぬ。小津な感じも能というより落語。しかしサニタリー企業案件の缶コーヒーcmのような映画で東京画の頃ならいざ知らずポストコロナ時代だとチト古風。自分はこれをおもいっきり古く脳内変換し時代劇として観たい。あとハードボイルド映画のよいところは。寅さんも。ボギーも。食べ物飲み物が美味そうなところ。あと本作ではカセットをいとおしそうにマガジンに装てんするところ。

Cloudクラウド(2024)

回路と同じくインターネットの世界にとりこまれる恐怖を描いたインターネットホラー。そんなジャンルがあるかどうかだが回路と本作はそうとしかいいようがない。時代が変わっているので両サブカルおたく秋葉系主人公のインターネットとのかかわり方も違っている。黎明期の大学インターネット研究者から爛熟期のオークションサイト転売ヤー。舞台はシャイニングよろしく人里離れた広い家。広いけど密室これミステリーやホラーには不可欠。あとストーリーが破綻するは。ナンデモ不条理アリの難解になりがちだは。そんなフィルムノワールだが。ファムファタールの死で完結する一種の奇形ラブストーリーである事がよくわかる。フィルムノワール。今の時代に禁酒法時代のギャングや探偵にリアリティを持たせドンパチさせるには。暗黒街をネット社会へと置き換える他ない。あとタイトルのcloudってアシスタントくんの所属する謎組織その名称かな。ラスボスは量子もつれから自然発生した実体の無い正義のaiで世界を浄化しようとしてるとか。

2024年12月13日金曜日

怪物2023

せっかく新感覚のbl映画なんだからイヤミス社会派胸糞に迂回せず。ストレートに最初から少年美全開でいくべきだった。真夜中のカーボーイやフレンズがあったじゃないか。少年二人は魅力がないわけではない。出番がすくなすぎて。感情移入対象にまで観客の内面で熟さないうちにおわってしまっている。金八二部の加藤と松浦みたいにアイドルビジネス。社会現象にまでひろげすぎて役をこえた子役の実人生の一部をそぐようなことさえしなければ。続編とか。この路線。この監督作で。みてみたい。なにより音楽を世界のサカモトで。戦メリといいblとの好相性。冒頭の爆撃のようなvfx。これは禁じられた遊びのような反戦戦争映画で今現在が子供にとって辛すぎる戦時下だということ。特に小児性愛やlgbtをかかえた子供。ある意味。湖の畔だし火垂るの墓の実写版でもある。