2024年12月30日月曜日
Cloudクラウド(2024)
回路と同じくインターネットの世界にとりこまれる恐怖を描いたインターネットホラー。そんなジャンルがあるかどうかだが回路と本作はそうとしかいいようがない。時代が変わっているので両サブカルおたく秋葉系主人公のインターネットとのかかわり方も違っている。黎明期の大学インターネット研究者から爛熟期のオークションサイト転売ヤー。舞台はシャイニングよろしく人里離れた広い家。広いけど密室これミステリーやホラーには不可欠。あとストーリーが破綻するは。ナンデモ不条理アリの難解になりがちだは。そんなフィルムノワールだが。ファムファタールの死で完結する一種の奇形ラブストーリーである事がよくわかる。フィルムノワール。今の時代に禁酒法時代のギャングや探偵にリアリティを持たせドンパチさせるには。暗黒街をネット社会へと置き換える他ない。あとタイトルのcloudってアシスタントくんの所属する謎組織その名称かな。ラスボスは量子もつれから自然発生した実体の無い正義のaiで世界を浄化しようとしてるとか。
2024年12月13日金曜日
怪物2023
せっかく新感覚のbl映画なんだからイヤミス社会派胸糞に迂回せず。ストレートに最初から少年美全開でいくべきだった。真夜中のカーボーイやフレンズがあったじゃないか。少年二人は魅力がないわけではない。出番がすくなすぎて。感情移入対象にまで観客の内面で熟さないうちにおわってしまっている。金八二部の加藤と松浦みたいにアイドルビジネス。社会現象にまでひろげすぎて役をこえた子役の実人生の一部をそぐようなことさえしなければ。続編とか。この路線。この監督作で。みてみたい。なにより音楽を世界のサカモトで。戦メリといいblとの好相性。冒頭の爆撃のようなvfx。これは禁じられた遊びのような反戦戦争映画で今現在が子供にとって辛すぎる戦時下だということ。特に小児性愛やlgbtをかかえた子供。ある意味。湖の畔だし火垂るの墓の実写版でもある。
2024年11月14日木曜日
ゴジラ1954
ゴジラの吐いたそれは建物の上に粉雪のようにそっとふりかかる。そう霧のようにゆっくり降り積もる感じだ。けれど少し間をおいてカッと燃え上がる。911フクシマ冷却水が干上がった際の燃料プールの燃料棒。その崩壊熱の凄さを実感させる。同時にあの感じは怪奇大作戦呪いの壺のリュート物質での本堂炎上そのものでもある。いかにも放射性物質事象という感じがして。とっても怖い。
2024年11月9日土曜日
サイコ2前作から二十年以上の続編1983年製作
中盤。人間というよりもはや建物が主役。20年の薄汚れた劣化が効果を深めている。それらがしっかりと再利用されレベッカなどのようなゴシックロマンス映画それもメタにリアルなものとしてもはや立派に成立している。逆に内容こんなロマンチックな感じは前作には微塵もなく面喰らうくらい新鮮。それどころかモーテルと母屋が繋がっているような錯覚さえあって空間がねじれたポストモダンsfのようでもある。いやもしかしたら母屋の覗き穴はデジタルディスプレイでモーテルの監視カメラ映像がそこから見えていたりするのか。これなんぞ80年代スパイ映画っぽくもあり更に新鮮。これに先立つ今作前半ノーマンの出所受刑者のようなズタボロ感だが。男臭く土埃立ちそうなアメリカンロードムービーしててそこがしっかり前作の前半とシンクロし同じくハードにフィルムノワールしてて良かった。問題は後半だ。前作はノーマン単独のシンプルなサイキックホラーだったが今作はエイリアン2の如く今度は戦争だと言わんばかりの誰もがサイコパスってか状態で。超能力者バトルロイヤルならぬサイコパスたちによるサイキックバトルロイヤルのカオスと化している。精神科医なんかキャリーばりの念動力で念入りに何度もころされるし。ラストでは中盤ロマンスした相手メアリーの死の復讐も果たし全てに勝利するノーマン。モーテルの看板に灯を入れ。母の為の母屋の暖房にも石炭をくべ。実母の影を映す窓の母屋を背にモーテルへと向かう宗教儀式めいたシルエット。そうもはや純愛一直線生涯素人童貞貫くフランケンシュタイン系不死身ゴシックモンスター。サイコキラーハンターな治療者や模倣犯なんか寄せ付けもしない近代的価値観がナンボのもんじゃいな筋金入り完全無欠の大元祖サイコパスマシーンノーマンベイツってば素直に無茶苦茶カッコ良い。完全にマーベルコミックのダークヒーロー。聖なる邪神の剣の特注キッチンナイフを手にディズニーホーンテッドマンション仕様の空飛ぶモーテルそのコックピットに乗り込んでアベンジャーズ入りだ。料理の腕もあげサンドイッチも前作より美味しそう。
2024年11月6日水曜日
シャイニング1980年製作の映画
メチャクチャ広い空間なんだけど閉じ込められるような感じは時間にまで影響しタイム無限ループな感じになる。そして退屈から徐々に見ているこちらまでもが狂っていきそう。外部ではなく内部すべてが敵に見えるように仕組まれる。このタイプの恐怖は言ってしまえば管理社会ディストピアと同質の物と言える。時計じかけや2001年などにも存在したテイストだ。つまり何物かに呪われているとか支配されているような感じ。墓地に建てられた山小屋。インディアンの呪い。どこか現状の今の日本やアメリカを思わせられる。一世代どころか輪廻転生末代までナニかに管理されていきそうな終末感閉塞感なところが2001年宇宙の旅っぽい。
2024年11月3日日曜日
フランケンシュタインの花嫁1935年ユニバーサル製作アメリカ映画
盲老人との別れからのアメリカンロードムービーな旅路。その果てでのたどりついた古代遺跡のような共同墳墓。地下埋葬施設の死体との遭遇シーンは最高にゴシックしててうつくしくよかった。その直後に登場の詐欺師のような新博士。彼がメフィストなら旧博士はファウストで。怪物にとっては確執いろいろあったがやはり旧博士こそがいとしかったのであろう。結構かんがえさせられるふかくヒューマンなラストにおもわず感涙。怪物の人間的成長がすばらしく。前作が生粋のホラーなら今作。当初自分パロディコメディっぽくかんじてしまったのがはずかしいくらいじつに商業監督をこえた孤高のこの名監督の魂がこもった芸術的感動名作だった。
2024年11月1日金曜日
フランケンシュタイン1931米ユニバーサル映画
市長と男爵の関係に地方なんだけど産学一体大学学園都市として発展した村の複雑な代々人間関係や抑圧的な権力関係が反映しているようで変に今風で良い。ある意味郊外ディストピアものである。美術セットもそれに合わせてドラキュラ城が古い因襲の残る自然深いゴシックな感じの古城なのに対してこのフランケンシュタインの実験塔は要塞か工場か刑務所のようで周囲の山も公害で荒れ果てたかのような奇岩だらけで無機的でさえある。現代の遺伝子工学やコンピューターサイエンスや原子力で発展の地方工場城下町に逃げ込んだ逃亡殺人犯の追跡サスペンスとかにも応用出来そうだ。そう。地方都市の出来の良いオボッチャマオタクがターミネーターな殺人マシーンを創造してしまったのだ。やばいことにかわりはない。以下ちょいネタバレ。勧善懲悪西部劇のようにマジにつくられた軽薄ハッピーエンドだとしてもホラーとして今みるとどうしても被抑圧民群衆ヒステリーとか地方腐敗政治とかが透けて皮肉で曖昧で不条理作品にみえよけいこわい。
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